外務省・新着情報

令和5年1月20日

 1月16日から20日にかけて、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出に関する規制面でのレビューを行うため、IAEA職員及び国際専門家から成るIAEA派遣団が訪日しました。

  1. 今回の訪日は、IAEAとの間で一昨年7月に署名したALPS処理水の取扱いに係る包括的な協力の枠組みに関する付託事項(TOR)に基づき、規制面でのレビューを実施することを目的として行われました。規制レビューのための訪日は、今回で2回目となります。
  2. 派遣団と原子力規制委員会は、昨年6月に公表されたALPS処理水の取扱いに関する規制レビュー報告書に記載された項目に基づいて、フォローアップの議論を行いました。今回のレビュー結果については、3か月以内にIAEAから報告書として公表される予定です。
  3. また、1月17日、IAEA派遣団の一部は、東電福島第一原発を訪問し、ALPS処理水の放出に関連した施設に対する原子力規制庁による検査に立会いました。
  4. 日本政府は、今後とも、IAEAへの必要な情報共有を継続するとともに、ALPS処理水の取扱いについて、国際社会の理解を醸成していくことに努めます。

[参考1]ALPS処理水
 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されることが想定されている。

[参考2]第1回規制レビューの実施(令和4年3月25日)

[参考3]IAEAが発表したALPS処理水の取扱いに関する規制レビュー報告書(英語)(PDF) 別ウィンドウで開く


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