農林水産省・新着情報

野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年1月27日(金曜日)9時38分~9時45分 於: 参議院議員食堂
主な質疑事項
  • 「北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関する協定」に基づく政府間協議について
  • 配合飼料の価格高騰対策について

質疑応答

  • 「北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関する協定」に基づく政府間協議について

記者

  ロシアが北方四島の安全操業の協議に応じない方針を示したことを受けて、水産庁では、周辺の漁業者に対する支援を始めることを確認したのですが、これについて大臣のお考えと、今後の協議についてどのように再開を願っているのか御見解お願いします。

大臣

  以前の記者会見の時に申し上げましたけれども、ロシア側から外交ルートを通じて、現時点では実施時期は調整できないという回答が来ましたが、ロシア側のこの対応は、日本側として到底受け容れられるものでありません。この当該枠組みに基づく操業は、地域にとって重要な操業と認識しておりまして、農林水産省としては、日本漁船の操業を確保するため、外務省とも連絡を取りながら1日も早い協議を進めたいと思っています。影響が出る漁業者への支援については、他の漁場へ行かざるを得なくなりますので、そうした場合の漁場転換等の取組に必要な経費、中心的には人件費になると思いますが、支援していきたいと思っております。

  • 配合飼料の価格高騰対策について

記者

  配合飼料価格安定制度の件で伺います。先週、第3四半期の制度での補填が異常補填基金の財源不足もあって満額は出ない見通しとなったことが分かりました。このことに関する受け止めと、今後、この制度による補填を着実に実施していくために、農水省としてどのような対応が必要とお考えでしょうか。

大臣

  第3四半期までは、御報告していたのですが、1-3月の第4四半期については、餌の価格、とうもろこしがどうなっていくのか、円の相場がどうなっていくのかが見通せない時期だったもので、12月中に方向性を出せなかったわけであります。積み残しが一つあったと。肥料等については4月の春肥は7割を補填しますということは総理が言っておられましたが、餌については党内でもいろいろ議論をいただいていたので、根拠になる数字が出てこなかったということであります。12月までに決められなかったのですが、先般、物価・賃金・生活総合対策本部において、総理から私に「農水大臣には昨年末の対策を継続し、本年1-3月期について、配合飼料コストを抑制するための追加措置を講ずるよう指示する」というお話でした。今どのぐらいになるのかということについては、とうもろこし価格や円がどうなっていくのか、最終的に3月で締めてみないと分からないので、不足分についての追加的な対策を講じることは、今内部でその辺の整理をしているところで、はっきりした数字はまだ出てきておりません。これは3月末になると思います。

記者

  今、1-3月期のことをおっしゃったと思うのですが、10-12月期の補填額が満額出ない見通しとなったことの受け止めについては。

大臣

  (第3四半期の対策は、)先を見通して、予備費なり補正予算でやっておりまして、(事後に)その差が出たということで、意図的に下げたということではなく、メーカーの積立金がいわば枯渇しつつありました。最終的には、(制度補てんが下がることを)ある程度見込んでいたので、その見込みが少し下がったということになると思います。ですけれども(補てんの合計額としては)そんなに大きな差額ではありませんので、(制度補てんの)7,750円と(緊急対策の)6,750円。(合わせて制度補てんの上限より)100円ぐらい下がったということだと思います。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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