外務省・新着情報

冒頭発言

ムハンマド・カタール副首相兼外相の訪日

【林外務大臣】私(林大臣)から一つございます。
 1月30日から31日まで、ムハンマド・カタール副首相兼外務大臣が、外務省賓客として訪日しておられます。カタール外相の訪日としては、2019年10月以来となります。
 本日、ムハンマド副首相兼外相は、岸田総理を表敬するほか、私(林大臣)との間で、第2回戦略対話を行います。二国間関係や地域情勢等につきまして、意見交換を行う予定でございます。
 カタールは、我が国のエネルギー安全保障上、重要なパートナーであります。今般のムハンマド副首相兼外相の訪日を通じまして、日・カタール関係を一層強化するとともに、国際エネルギー情勢の安定に向けた二国間の連携を更に深めていく考えでございます。私(林大臣)からは以上です。

旧朝鮮半島出身労働者問題(日韓の協議進捗状況)

【毎日新聞 竹内記者】韓国のいわゆる徴用工訴訟問題についてお伺いします。韓国政府は、公開討論会などを開いて関係者の意見聴取を進め、昨日30日には日韓局長級協議が開催されました。両国間の協議の進捗状況と、その評価について教えてください。
 また、問題の解決案を韓国政府が決定した場合に、日本政府は過去の政府談話を継承する立場を改めて説明し、「適切な反省」と「おわびの気持ち」を示す方向で検討しているとの報道がありましたが、事実関係について教えてください。

【林外務大臣】昨年11月の日韓首脳会談におきまして、両首脳が日韓間の懸案の早期解決を図ることで改めて一致したことを受けまして、外交当局間の協議を加速してきております。先日、私(林大臣)も、朴振(パク・チン)外交部長官と電話会談を行ったところでございます。昨日には、韓国ソウル出張中の船越アジア大洋州局長が徐旻廷(ソ・ミンジョン)韓国外交部アジア太平洋局長との間で、旧朝鮮半島出身労働者問題を含め、日韓関係全般につきまして、率直な意見交換を行いました。
 協議において、双方は、懸案を解決して日韓関係を健全な関係に戻し、更に発展させるべく、意思疎通を継続していくということで、改めて一致したところでございます。
 これ以上の詳細については、外交上のやり取りでございますので、コメントは差し控えたいと思います。

反撃能力の保有や防衛費の増額方針決定プロセス

【朝日新聞 上地記者】国会と外交の関係についてお伺いします。昨日の予算委員会で、立憲の岡田幹事長は、反撃能力の保有や防衛予算などについて、国会で議論がされないまま、米側などについて説明したのは、順番が逆ではないかという指摘をされていました。このことについて、大臣ご自身、国会軽視・無視ではないかという指摘に対するご見解を、お伺いさせていただきます。

【林外務大臣】3文書につきましては、国家安全保障会議四大臣会合、有識者会議、与党ワーキングチームなどで活発な議論を積み重ねてきました。その集大成として、政権与党としての方針、これを3文書の閣議決定の形で示したところでございます。
 議院内閣制の下では、政権与党が国政を預かっておりまして、まずは、政府与党において、1年以上にわたる丁寧なプロセスを経て方針を決定しました。進め方に問題があったとは考えておりません。
 米国に対しては、今般、政府として新たな3文書の下で、防衛費の相当な増額を通じて反撃能力を含む防衛力を抜本的に強化することを決定したことから、日米「2+2」等において政府としての現状を説明したところでございます。
 その上で、政府としては、今国会に防衛力の抜本的強化を含む令和5年度予算を提出しておりまして、与野党との活発な国会論戦を行っております。それによって、さらに国民の皆様への丁寧な説明も行っていく考えでございます。国会の審議を経て、予算が成立をした上で、政策は実行に移されるということでございますので、国会を無視した手順という指摘は当たらないと考えております。

ミャンマーでのクーデターから2年

【産経新聞 岡田記者】ミャンマー情勢について伺います。ミャンマーは、国軍がクーデターで実権を掌握してから、明日の2月の1日で2年を迎えます。日本政府は、これまで、ASEANを始めとする国際社会と連携して、暴力の即時停止などについて、国軍側に求めてきたと思うんですが、事態の収束は見通せない状態が続いています。ミャンマー情勢を巡る現状認識と、政府の今後の対応を教えてください。

【林外務大臣】明日で、クーデターから2年が経過するわけですが、ミャンマー国軍は、国際社会の声に聞く耳を持たず、暴力行為が止む兆しがないわけでございます。ASEANの「5つのコンセンサス」にも進展がなく、悪化の意図を辿るミャンマー情勢、これ深刻に懸念しております。
 そうした中、ミャンマー国軍が、緊急事態宣言を解除し、選挙を強行するのかなど、ミャンマー国軍の動きを高い関心を持って注視しております。
 政府としては、ミャンマー国軍に対して、暴力の即時停止、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問を含む被拘束者の解放、民主的な政治体制の早期回復について、具体的な行動をとって、ASEANの「5つのコンセンサス」を早期に履行することによって、ミャンマー国民、また国際社会が受け入れられるような、平和的な問題解決に真剣に取り組むように、引き続き強く求めてまいります。

旧朝鮮半島出身労働者問題(今後の見通し)

【東亜日報 李記者】徴用工問題についてお伺いします。徴用工問題の議論のために、今まで実務レベルの局長級協議が行われましたけれども、外相あるいは次官級などの会談が計画されているか、教えていただければと思います。また、首脳会談についての可能性も、今、報じられていますけれども、これについても、ちょっとお伺いします。

【林外務大臣】先ほど申し上げましたように、先日、私(林大臣)と朴振長官との間で、電話会談を行っておるところでございます。また、局長についても先ほど申し上げたとおりでございます。今後の日程について、何か今決まっていることはございません。

総理外遊のお土産

【日本テレビ 森記者】岸田総理の外遊のお土産についてお伺いします。総理は、昨日の予算委員会で、先日の外遊のお土産について、閣僚などに購入したと述べていますが、林大臣は、お土産を受け取ったのでしょうか。また受け取っていらっしゃいましたら、どのようなものであったのか教えてください。

【林外務大臣】総理から、今回の外遊に係るお土産をもらったというのは事実でございます。内容につきましては、お答えを差し控えたいと思います。

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