外務省・新着情報

令和5年2月9日

 2月9日、東京で実施された日・フィリピン首脳会談において、岸田文雄内閣総理大臣はフェルディナンド・マルコス・フィリピン共和国大統領(H.E. Ferdinand R. Marcos, Jr., President of the Republic of the Philippines)に対し、「災害復旧スタンド・バイ借款(フェーズ3)」の円借款の供与(供与限度額300億円)に関する事前通報を行いました。
 今回の事前通報を踏まえ、今後、我が国とフィリピン政府との間で、円借款の供与に関する交換公文を締結する予定です。
 案件の概要は以下のとおりです。

  1. 対象案件の概要
     フィリピンは、東南アジアにおいて最も自然災害の多い国の一つです。
     本案件では、災害リスク低減・管理に係るフィリピン政府の政策を支援します。また、災害発生後の復旧時に増大する資金ニーズに備えるため、災害宣言の発出等をもって同国政府が災害復旧費用の貸付を請求できることをあらかじめ合意することにより、同国の迅速な復旧を支援します。
  2. 供与条件
  • (1)金利:年0.01%
  • (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
  • (3)調達条件:アンタイド

[参考1]フィリピン共和国データ
 フィリピン共和国は、面積約30万平方キロメートル(日本の約8割)、人口約1億904万人(2020年、フィリピン国勢調査)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は3,640米ドル(2021年、世界銀行)。

[参考2]フィリピン政府が行う災害リスク軽減・強靭性強化に係る政策アクション
(ア)災害リスク削減・管理に係る政策・制度的枠組みの強化
(イ)自然災害及び気候変動に対する財務的強靭性の強化
(ウ)自然災害及び気候変動に対する農業強靭性の強化


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