外務省・新着情報

令和5年2月13日

 2月13日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、アブドゥサトー・エソエヴ国際移住機関(IOM)駐バングラデシュ事務所長(Mr. Abdusattor Esoev, Chief of Mission, IOM (The International Organization for Migration) in Bangladesh)との間で、供与額8億円の対バングラデシュ無償資金協力「バシャンチャール島及びコックスバザール県におけるシェルター改善及びコミュニティ構築推進計画(IOM連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. バングラデシュ南東部のコックスバザール県では、90万人を超えるミャンマーからの避難民が過密化したキャンプで生活していますが、貧困層が多い同地域は地理的にも大雨、洪水、地滑り等の自然災害に脆弱であり、竹や防水シートで作られた仮設住宅(シェルター)に住む避難民やホストコミュニティの住人は、毎年襲来するサイクロンにより住居倒壊や生命の危機に晒されています。また、同キャンプから約3万人の避難民が移り住んでいるバシャンチャール島では、基礎的な生活インフラの整備が不十分であり、生計手段を持たない避難民は、食料や生活必需品の全てを一時的支援に頼らざるを得ず、生活の危機に瀕しています。
  2. この協力は、IOMとの連携の下、バシャンチャール島において、避難民の脆弱層向けに生計手段獲得と向上のための資機材(ミシン、配管修理部品等)と職業技能向上支援(ジュート工芸、木工工芸等)を提供するとともに、コックスバザール県の避難民キャンプ及びホストコミュニティにおいて、シェルターの改築や用地の整備等を行うものです。この協力により、避難民とホストコミュニティそれぞれの生活環境改善が図られ、もって同国の社会脆弱性の克服に寄与することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億6,694万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,570米ドル(2021年、世界銀行)。


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