外務省・新着情報

令和5年2月15日

 2月15日、午前1時(現地時間14日、午前11時)から約1時間、日米韓次官協議出席のため米国・ワシントンD.C.を訪問中の森健良外務事務次官は、ウェンディ・シャーマン米国国務副長官(The Honorable Wendy R. Sherman, Deputy Secretary of State of the United States of America)と日米次官協議を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、両者は、1月の岸田文雄内閣総理大臣の訪米により、両首脳の間で、地域及び国際社会の平和と繁栄の確保に向けて、あらゆる分野で日米を始めとする国際社会の結束を強めていくことを改めて確認できたことを歓迎し、その成果を力強く後押ししていくことで一致しました。また、日米両国の国家安全保障戦略を踏まえ、日米同盟の更なる深化に向けた具体的な行動につなげていくべく、1月の日米「2+2」や日米首脳会談での議論をフォローアップしていくことで一致しました。
  2. 両者は、地域情勢について意見交換を行いました。
  • (1)両者は、中国をめぐる諸課題への対応に当たり、引き続き、緊密に連携していくことで一致しました。
  • (2)両者は、前日に行われた日米韓次官協議の結果も踏まえ、北朝鮮の核・ミサイル問題への対応に当たり、引き続き、日米、日米韓で緊密に連携していくことで一致しました。
  • (3)両者は、ロシアによるウクライナ侵略について、引き続き、G7を始めとする国際社会と緊密に連携しながら、対露制裁及びウクライナ支援を強力に推進していくことで一致しました。
  • (4)両者は、東南アジア情勢についても議論し、ASEAN諸国との連携を深めていくことで一致しました。
  1. 両者は、G7広島サミットの成功に向けて、引き続き、日米で緊密に連携していくことを改めて確認しました。
  2. 森次官から、米国による環境配慮車両への優遇措置に対する我が方の考えを改めて伝達しました。さらに、両者は、地域の経済秩序に対する米国の関与がますます重要となっているとの認識を共有し、インド太平洋経済枠組み(IPEF)の交渉の早期妥結に向けて連携していくことで一致するとともに、森次官から、戦略的観点を踏まえ、TPPについての我が国の立場を伝えました。

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