外務省・新着情報

令和5年2月15日
会談を前に、握手をしながら記念撮影に応じる林外務大臣とクールシ・チャバ国連総会議長
林外務大臣が、クールシ・チャバ国連総会議長と会談を行っている様子
林外務大臣とクールシ・チャバ国連総会議長が、共同記者発表を行っている様子

 2月15日午後8時から、林芳正外務大臣は、閣僚級招へいにて訪日中のクールシ・チャバ第77回国連総会議長(H.E. Mr. Kőrösi Csaba, President of the 77th session of the United Nations General Assembly)と会談(約20分間)及び夕食会(約1時間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 林大臣とクールシ議長は、国際秩序の根幹が大きく揺らぐ中、国際社会が進むべき方向性を示す国連総会、ひいては総会議長の役割が、ますます重要になっているとの認識で一致しました。
  2. また、ロシアによる侵略から1年を迎える中、昨今のウクライナ情勢も踏まえ、2月22日から再開される国連総会緊急特別会合に連携して対応していくことについて一致しました。この会合は、国連憲章や法の支配を守り抜くとの国際社会の強い意志を再確認する重要な場になるとの認識が共有されました。
  3. 更に、両者は明年の国連未来サミットも見据えて、安保理改革や総会の役割強化に向けた、加盟国間の議論のモメンタムを高めていくべく、連携していくこととなりました。国連改革と機能強化の重要性についても認識を共有しました。
  4. 夕食会の際には、両者は、核軍縮・不拡散や保健、気候変動、水等の地球規模課題に関する協力について議論しました。また、ALPS処理水の取扱いに関し、日本の取組を説明し、クールシ総会議長から理解が示されました。両者は本年予定されている、こうした諸課題に関するハイレベル会合の成功に向けて連携していくことで一致しました。
  5. また、北朝鮮を含む地域・国際情勢についても意見交換が行われました。林大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求め、クールシ議長の支持を得ました。

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