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2023年2月16日

2月16日(木曜日)、「第4回CEFIA官民フォーラム」(フィリピン政府・エネルギー省主催)がフィリピン・セブ島にて開催され、経済産業省からは、中谷真一経済産業副大臣がビデオメッセージで冒頭挨拶を行いました。
同フォーラムでは、ASEANにおける脱炭素技術の導入に向けた日ASEANの協力プロジェクトや、ファイナンス、温室効果ガス排出削減量の見える化等の横断的な取組、今後の協力の方向性について、日本・ASEANの政府・企業、金融機関等からの参加者が活発な議論を行いました。

1.第4回CEFIA官民フォーラムについて

  1. CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ASEANの脱炭素化及びエネルギートランジションを進めるため、脱炭素技術の普及と政策・制度構築をビジネス主導で進めることを目的として日本政府が提案したイニシアティブであり、2019年9月より取組を開始しています。
  2. 2月16日に開催された第4回CEFIA官民フォーラムには、日本・ASEANの政府・企業関係者の他、アジア開発銀行等の金融機関が参加しました。同フォーラムでは、CEFIAの下で取り組んでいる具体的なプロジェクト(フラッグシッププロジェクト)の活動状況が紹介されたほか、脱炭素技術への資金動員や温室効果ガス排出削減量の見える化、起業家育成といったプロジェクト横断的な取組、さらにはCEFIAの今後の方向性等について議論が行われました。

2.中谷真一経済産業副大臣の挨拶(ビデオメッセージ)について

本フォーラムの冒頭、日本政府の代表として中谷真一経済産業副大臣がビデオメッセージで挨拶を行い、日ASEAN友好50周年を祝するとともに、エネルギー分野における日本とASEANの主要な協力の一つであるCEFIAを通じて今後も両者の発展に貢献していくこと、今年3月に閣僚会合と官民投資フォーラムを開催予定のアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想の実現のため、CEFIAの下でも新たなプロジェクトを進めていくこと、等を紹介しました。

3.フォーラムのポイント

(1)セッションⅠ:フラッグシッププロジェクト

脱炭素技術を導入するためにCEFIAで現在取り組んでいるフラッグシッププロジェクトとして、RENKEI(連携制御、IoTによる工場等での動力最適化による省エネ)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、SteelEcosol(日本の優れた省エネ技術の導入による製鉄所の省エネ)について、その進捗と今後の展開に関する発表がありました。また新たなフラッグシッププロジェクトの候補として、省エネと快適性を両立する空調の導入、工場の脱炭素化、バイオマス、アンモニアといったプロジェクトに関する提案がありました。

(2)セッションⅡ:ASEAN政府・企業からの情報提供

CEFIAのミッションの一つである、APAEC(ASEANにおけるエネルギー行動計画)への貢献のための道筋を示した、CEFIAコラボレーションロードマップが発表されました。またASEAN側の政府・企業から、ASEANの脱炭素分野における最新動向の紹介や、ASEAN側からのCEFIAへの期待等が述べられました。

(3)セッションⅢ:横断的分野に関するパネルディスカッション

各プロジェクトを進めるうえで横断的に重要となるトピックとして、プロジェクトへのファイナンスの動員、GHG排出削減量の見える化、クリーンテックの起業家育成に関する紹介が行われました。またこれらの取組を推進するために、CEFIAがどのような貢献をできるかに関する議論を行いました。

(4)セッションⅣ:CEFIAの将来に関するパネルディスカッション

各セッションに登壇した日本とASEANの官民の関係者が参加し、官民の枠組みであるCEFIAが、今後ASEANの脱炭素化とエネルギートランジションに貢献していくために、新たにどのような取組を進めていくべきか、議論を行いました。

本フォーラムで得られた示唆や知見に基づき、今後もCEFIAを通じ、ASEANにおける脱炭素化やエネルギートランジションに貢献すべく、取組を進めていきます。

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担当

産業技術環境局 地球環境対策室
地球環境問題交渉官 木村
担当者: 水野、塩見、近澤

電話:03-3501-1511(内線 3524~3526)
03-3501-7830(直通)

メール:bzl-jcm@meti.go.jp
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