外務省・新着情報

令和5年2月17日

 2月16日(現地時間同日)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)本部のあるスイス連邦のジュネーブにおいて、山﨑和之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部常駐代表・特命全権大使とフィリポ・グランディ国連難民高等弁務官(Mr. Filippo GRANDI, United Nations High Commissioner for Refugees)との間で、無償資金協力「ベネズエラ難民・移民に対する保護、人道支援及び社会経済的包摂確保計画(UNHCR連携)」(供与額4.86億円)に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ベネズエラの経済社会情勢の影響を受け、約710万人以上のベネズエラ人が避難民として周辺国に流出しており、避難民を受け入れる周辺地域にとっても大きな負担となっています。周辺国に滞在する避難民の多くは、未だ公式な滞在資格を持たず、教育、医療といった基礎的公共サービスへのアクセスが制限されています。
  2. この協力は、ブラジル及びペルーにおいて、UNHCRを通じ、ベネズエラ避難民を対象に、滞在資格取得のための支援(保護活動)、シェルターの整備等の人道的支援を行うとともに、職業訓練等の支援を通じた社会経済的包摂を図るものです。この協力により、人道状況の改善に貢献するとともに、地域の安定化に寄与することが期待されます。
  3. 現下のベネズエラ情勢を踏まえ、我が国は、避難民を含むベネズエラ国民への民生支援及び影響を受けている周辺国に対する支援を継続しており、この協力はその一環です。
(参考)各国基礎データ

  • (1)ブラジル連邦共和国基礎データ
     ブラジル連邦共和国は、面積約851.2万平方キロメートル(日本の約22.5倍)、人口約2億1,400万人(2021年、世界銀行)、1人当たり国民所得(GNI)7,518米ドル(2021年、世界銀行)。
  • (2)ペルー共和国基礎データ
     ペルー共和国は、面積約129万平方キロメートル(日本の約3.4倍)、人口約3,371万人(2021年、世界銀行)、1人当たり国民所得(GNI)6,420米ドル(2021年、世界銀行)。

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