外務省・新着情報

令和5年2月22日

 2月22日、午前10時から、外務省において、第17回日中安保対話が開催されました。
 日本側からは、山田重夫外務審議官及び安藤敦史防衛省防衛政策局次長を始めとする外務省及び防衛省の関係者が、中国側から孫衛東(そん・えいとう)外交部副部長及び張保群(ちょう・ほぐん)国防部国際軍事協力弁公室副主任を始めとする外交部及び国防部の関係者が参加しました。
 参加者は、日中両国の安全保障・国防政策、安全保障・防衛分野における意思疎通、国際・地域情勢等について意見交換を行いました。

  1. 日中両国の安全保障・国防政策
     日中双方からそれぞれの安全保障政策について説明を行い、その上で率直な意見交換を行いました。日本側からは、尖閣諸島を含む東シナ海情勢、ロシアとの連携を含む我が国周辺における中国による軍事活動の活発化等について深刻な懸念を改めて表明しました。我が国領空内で確認されていた特定の気球型の飛行物体について我が国の立場を改めて明確に申し入れました。また、台湾海峡の平和と安定の重要性等についても、我が国の立場を改めて明確に伝達しました。
  2. 安全保障・防衛分野における意思疎通
     「日中防衛当局間における海空連絡メカニズム」の下での「日中防衛当局間ホットライン」について、本年春頃の運用開始に向けて引き続き日中両国で調整していくことで一致しました。
     また、海洋分野に関する日中高級事務レベル海洋協議など、日中間の様々な対話の枠組みを重層的に活用し、安全保障・防衛分野における日中間の意思疎通を継続・強化していくことで一致しました。
  3. 国際・地域情勢等
     日本側から、北朝鮮情勢について、北朝鮮による18日のICBM級弾道ミサイルの発射、及び20日の弾道ミサイル発射を改めて強く非難するとともに、北朝鮮への対応について引き続き緊密に連携していくことを確認しました。また、ウクライナ情勢について、中国が国際社会の平和と安定の維持に責任ある役割を果たすよう強く求めました。

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