外務省・新着情報

令和5年2月22日

 2月22日(現地時間同日)、スリランカ民主社会主義共和国のコロンボ市において、水越英明スリランカ民主社会主義共和国駐箚日本国特命全権大使と、K.M.M.シリワルダナ・スリランカ民主社会主義共和国財務・経済安定・国家政策省次官(Mr. K.M.M. Siriwardana, Secretary to the Treasury, Ministry of Finance, Economic Stabilization and National Policies, the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)との間で、供与額50億円の対スリランカ無償資金協力「経済社会開発計画」(保健医療分野における人道支援)に関する書簡の交換が行われました。

  1. スリランカは、2022年4月の経済危機発生以降、食品、医薬品、肥料、燃料等の必需品の不足による人間の安全保障上の危機に瀕しています。外貨準備高の不足に伴う燃料の輸入量減少は、計画停電や燃料不足をもたらし、日常生活や経済活動の維持に支障をきたしています。医療現場では、医薬品の不足や頻繁な停電に加え、救急搬送車両や停電時の発電機用の燃料不足により、手術を含む医療サービスが停滞・崩壊する危機に晒されており、人道的観点からの支援が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、シーレーン上の要衝に位置し、 我が国が推進する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を実現するための重要なパートナーであるスリランカが、経済危機に端を発する燃料不足に直面する中、同国に対し、燃油を供与することにより、医療現場における人道危機の解決を図り、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発及び地域の安定化に寄与するものです。
(参考)スリランカ民主社会主義共和国基礎データ

 スリランカ民主社会主義共和国は、面積6.6万平方キロメートル(北海道の約0.8倍の大きさ)、人口約2,216万人(2021年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は、4,030ドル(2021年、世界銀行)。


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