外務省・新着情報

令和5年2月22日
握手する両首脳 日・アルバニア首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、両首脳の様子 日・アルバニア首脳会談(写真提供:内閣広報室)
演台に立ち、共同記者発表を行う、両首脳の様子 共同記者発表(写真提供:内閣広報室)

 2月22日、午後6時20分頃から、岸田文雄内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のエディ・ラマ・アルバニア共和国首相(H.E. Mr. Edi Rama, Prime Minister of the Republic of Albania)と首脳会談及び夕食会を約95分間行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

  • (1)岸田総理大臣から、今次訪問が、昨年友好100周年を迎えた両国関係の更なる深化の契機となることを期待する旨言及しました。
  • (2)これに対して、ラマ首相は、岸田総理大臣による歓迎に対して感謝を述べるとともに、近年、髙田光進アルバニア共和国駐箚日本国特命全権大使の活躍を得て、二国間関係が更に強化されている旨言及しました。

2 二国間関係

  • (1)岸田総理大臣から、近年、アルバニア産の畜養マグロの輸出が開始されたこと、また、日・アルバニア商工会議所の設立など、両国の経済関係が着実に進展していることを歓迎する旨言及しました。
  • (2)両首脳は、二国間の経済関係には発展の余地があり、二国間の投資促進のために更に協力していくことが確認されました。

3 国際情勢

  • (1)両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更の試みにほかならず、強く非難することで一致しました。また、岸田総理大臣から、唯一の戦争被爆国として、ロシアによる核の威嚇は断じて受け入れることはできない旨述べました。両首脳は、同志国が引き続き結束・連携して対応していくことの重要性を改めて確認しました。
  • (2)両首脳は、ともに本年の国連安保理非常任理事国として協力していくことを確認しました。
  • (3)岸田総理大臣から、厳しい国際安全保障環境の下、我が国が、昨年末に新たな国家安全保障戦略を策定したことについて説明し、ラマ首相から同戦略を力強く支持するとの言葉が表明されました。両首脳は、東シナ海及び南シナ海における力を背景とした、一方的な現状変更の試み及び経済的威圧を含む経済安全保障上の課題への対応が必要であるという点で一致しました。また、北朝鮮の核・ミサイル活動の活発化への深刻な懸念を共有し、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、安保理の場を含め、連携していくことを確認しました。
  • (4)岸田総理大臣から、西バルカン地域の安定は、欧州のみならず日本を含む国際社会にとって重要である旨言及し、我が国は「西バルカン協力イニシアティブ」を通じ、西バルカン諸国のEU加盟に向けた改革努力を支援する取組を更に強化すべく、西バルカン担当大使を派遣する旨述べました。ラマ首相は、同イニシアティブを通じ、日本がアルバニアに対して行っている貢献について感謝を述べ、両首脳は、同イニシアティブの下、西バルカン諸国と日本が、更に対話を積み重ねていくことの重要性を確認しました。
  • (5)両首脳は、安保理改革を含む国連の機能強化が不可欠であるとの認識で一致しました。両首脳は、日本とアルバニアが、国連をはじめとする国際場裏での協力を一層強化することで一致しました。

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