外務省・新着情報

令和5年2月22日

 2月22日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、ヨハネス・ヴァン・デル・クラウー国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)在バングラデシュ事務所代表(Mr. Johannes van der Klaauw, UNHCR (United Nations High Commissioner for Refugees) Representative in Bangladesh)との間で、供与額6億円の対バングラデシュ無償資金協力「バシャンチャ―ル島及びコックスバザール県におけるミャンマーからの避難民のための人道支援計画(UNHCR連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. バングラデシュのコックスバザール県にあるキャンプでは90万人超の避難民が、また、過密化したキャンプからの移住先となっているバシャンチャール島では約3万人の避難民が、人道支援に依存せざるをえない生活を送っています。日本を始めとする国際社会は、継続的に支援を行っていますが、全避難民が基礎的な生活を送るためには、更なる環境整備や物資提供が必要とされています。また、こうした支援の効果を持続させ、避難民の生活を維持していくために、避難民労働層の生計手段獲得と改善が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、UNHCRとの連携の下、バシャンチャール島及びコックスバザール県の避難民に対し、生活必需品(入浴用・洗濯用石けん)の配布、重要施設(学校、病院等)の改修、生計向上に係る支援(縫製センターの建設・改修、縫製機材の供与、及び支援を通じた就労機会の提供等)を行うものです。この協力により、避難民の生計向上が図られ、もってバングラデシュの社会脆弱性の克服に寄与することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億6,936万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,570米ドル(2021年、世界銀行)。


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