外務省・新着情報

冒頭発言

【林外務大臣】先ほど、国連総会の緊急特別会合におきまして、ウクライナの平和を求める決議、これ、141票の賛成多数で採択されたことを大変歓迎しております。国連加盟国の圧倒的多数が、ロシアによる侵略の即時停止を求めるとともに、ウクライナへの力強い支持を表明したものと考えております。

 平和とは単に敵対行為が停止すれば良いものではありません。主権や領土一体性といった国連憲章の原則に基づく、包括的で、公正で、かつ永続的な平和でなければなりません。その前提は、ロシア軍が即時に、完全に、かつ無条件に撤退することです。

 同時に、ロシアの侵略による世界的な食料やエネルギー供給等への影響に対処するための国際的な連携も必要です。

 今回決議には、こうした点に関するメッセージが明確に述べられています。日本が、ウクライナや他の多くの諸国と共に共同提案国入りし、私自身、グローバルサウスを含む多くの諸国に賛成を呼びかけてきたのはそのためであります。本日もガーナ、スロバキア、グアテマラ、太平洋島嶼国など各国に対して最後まで賛成を呼びかけました。

 明日は、安保理閣僚級討論に出席をいたします。遺憾ながら、常任理事国ロシアの侵略は止まっていません。日本の基本的考え方を改めて表明し、法の支配に基づく国際秩序を守る強い意志を示したいと思います。


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