外務省・新着情報

令和5年2月24日
握手する両外相
外相会談の様子

 現地時間2月24日午後0時35分(日本時間25日午前2時35分)から約30分間、ウクライナに関する国連総会緊急特別会合及び安保理閣僚級討論に出席するため米国・ニューヨークを訪問中の林芳正外務大臣は、ゴルダン・グルリッチ=ラドマン・クロアチア共和国外務欧州大臣(H.E. Mr. Gordan GRLIC RADMAN, Minister for Foreign and European Affairs of the Republic of Croatia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、本年が日クロアチア外交関係開設30周年の節目であることに触れ、幅広い分野での協力を深化させたい旨述べました。グルリッチ=ラドマン大臣から、近年、日本からの投資が多様化していることを歓迎する旨言及しました。
  2. 両大臣は西バルカン情勢について意見交換し、林大臣から、日本は「西バルカン協力イニシアティブ」の下、西バルカン諸国の経済社会開発を支援し、EU加盟を通じた地域の安定と繁栄に貢献したい旨言及しました。
  3. 両大臣はウクライナ情勢について意見交換し、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略を受け、同侵略が長期化する中、国際社会が結束して厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続することが重要である旨述べるとともに、日本は唯一の戦争被爆国として、ロシアによる核の威嚇、ましてやその使用は断じて受け入れられない旨述べました。また、両大臣は、国際社会全体としてロシアの核の脅威に対する強い懸念を示し続けることが重要であるとの点で一致しました。
  4. 林大臣から、厳しい安全保障環境の下、我が国が昨年末に新たな国家安全保障戦略を策定したことについて説明しました。
  5. 両大臣は、東シナ海・南シナ海情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革を含む国連の機能強化などについて意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。

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