外務省・新着情報

令和5年2月24日
握手する両外相
ワーキングランチの様子

 現地時間2月24日午後1時45分(日本時間25日午前3時45分)から約60分間、ウクライナに関する国連総会緊急特別会合出席及び安保理閣僚級討論のため米国・ニューヨークを訪問中の林芳正外務大臣は、ウォプケ・フックストラ・オランダ王国副首相兼外相(H.E. Mr. Wopke HOEKSTRA, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of the Netherlands)との間でワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、昨年の故安倍晋三国葬儀への参列について謝意を表明し、日本とオランダとの間には、歴史的な友好関係を基礎として、経済や安全保障を始め、多くの分野での交流や協力が進展していることを歓迎し、オランダとの二国間関係を一層強化していきたい旨発言しました。
  2. ロシアによるウクライナ侵略に関して、林大臣から、オランダの軍事、人道、司法の分野等での多大なウクライナ支援に敬意を表する旨述べ、両外相は、同志国で結束して厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことの重要性を確認しました。
  3. 林大臣から、オランダが独自のインド太平洋ガイドラインを策定し、EUのインド太平洋戦略にもコミットしていることを高く評価しており、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、連携を強化していきたい旨述べました。また、一層厳しさを増す国際安全保障環境を踏まえ、我が国が昨年末に新たな国家安全保障戦略を策定したことについて説明し、フックストラ外相から同戦略への支持が表明されました。
  4. 両外相は、東シナ海及び南シナ海情勢、経済的威圧を含む経済安全保障上の課題への対応、不透明・不公正な開発金融、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、安保理改革を含む国連の機能強化などについて意見交換を行い、引き続き連携していくことを改めて確認しました。
  5. 林大臣から、EUによる日本産食品の輸入規制措置の早期撤廃に向けたオランダの協力を改めて求めました。また、ALPS処理水の取扱いに関し、日本の取組を説明しました。

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