外務省・新着情報

令和5年3月3日

 3月2日(現地時間同日)、モーリシャス共和国の首都ポートルイスにおいて、川口周一郎駐モーリシャス共和国日本国特命全権大使とレンガナデン・パダヤチ・モーリシャス共和国財務・経済企画・開発大臣(Dr. the Hon. Renganaden PADAYACHY, Minister of Finance, Economic Planning and Development of the Republic of Mauritius)との間で、令和3年2月及び8月に書簡の署名・交換済みの海難防止能力強化のための無償資金協力「経済社会開発計画」2案件について、ロシア・ウクライナ情勢の悪化及び新型コロナウイルスの影響による世界的な経済活動の変調に関連する事情から、贈与限度額をそれぞれ、6億円から7億6,000万円、6億円から7億4,000万円へ変更するために、書簡の交換が行われました。

  1. モーリシャス共和国は、インド洋の要衝に位置し、世界の海上交通の大動脈に面する海洋・民主主義国家として「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で最も重要な国の一つですが、小島嶼国であるため、海上保安インフラの整備が課題となっています。
  2. 本計画は、モーリシャス共和国に対し、海難防止関連機材(航海監視レーダー及び制御用コンピューター、ネットワーク機器等)の供与を通じて、同国の海難防止能力の強化及び海上保安インフラの整備に寄与するものです。
  3. 2020年8月にモーリシャス沖で発生した油流出事故を受け、日本は、同国領海の航行安全確保という課題解決への支援を表明しており、本計画は、その協力の一環として実施するものです。
     また、我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、海洋安全保障を含むブルーエコノミーの発展を支援する旨表明しており、本件協力は、同表明を具体化するとともに、モーリシャスの海洋状況把握(MDA)能力の強化による平和と安定の確保を通じて、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に寄与することが期待されています。
(参考)モーリシャス共和国基礎データ

 モーリシャス共和国の面積は約2,040平方キロメートル、人口は約126.6万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は1万860米ドル(2021年、世界銀行)。


発信元サイトへ