外務省・新着情報

令和5年3月6日

 山田賢司外務副大臣は、3月4日から3月6日まで、フランス領ニューカレドニアを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 カレンコ・フランス内務・海外領土相付海外領土担当相主催昼食会

正面を向き握手を交わす、山田副大臣とカレンコ担当大臣の様子

 4日、山田副大臣は、ジャン・フランソワ・カレンコ・フランス内務・海外領土相付海外領土担当相(H.E. Mr. Jean-François CARENCO, Minister Delegate for Overseas Territories, attached to the Minister of Interior and Overseas Territories of the French Republic)と昼食を共にし、会談を行いました。
 山田副大臣からは、地政学的に重要なニューカレドニアにおいて、今般、在ヌメア領事事務所を開設することとした考え方を説明するとともに、同事務所を拠点としてインド太平洋地域における日仏協力を一層推進していきたい旨述べました。両者は、インド太平洋地域における協力の推進に向け、引き続き、緊密に連携していくことで一致しました。

2 プッツ・フランス軍司令官との会談

プッツ司令官と対面し、挨拶する山田副大臣の様子

 4日、山田副大臣は、ニューカレドニアにおけるフランス軍のプッツ司令官(Brigadier Valéry PUTZ, Commandant of the French Armed Forces in New Caledonia)と会談を行いました。
 その中で、山田副大臣からは、これまで累次にわたり自衛隊とニューカレドニア駐留フランス軍(FANC)が共同訓練を実施していることに触れつつ、在ヌメア領事事務所を拠点とした日仏協力を一層推進していきたい旨述べました。両者は、インド太平洋地域における安全保障・防衛協力を一層促進することで一致しました。

3 ラガルド・ヌメア市長による表敬

正面を向いて額を持ち、写真撮影に応じる、山田副大臣とラガルド市長の様子

 4日、山田副大臣は、ソニア・ラガルド・ヌメア市長(Ms. Sonia LAGARDE, Mayor of Nouméa, New Caledonia)による表敬を受けました。
 両者は、在ヌメア領事事務所を拠点として日本とヌメアの間の人的・文化的交流を一層発展させていくことで一致しました。

4 在ヌメア領事事務所開所式・レセプション

レセプションで挨拶を行う山田副大臣、およびレセプション会場全体の様子

 4日、山田副大臣は、ヌメア市庁舎で開催された在ヌメア領事事務所開所式・レセプションに出席し、スピーチを行いました。
 同開所式・レセプションには、ダルナマン内務・海外領土相、カレンコ海外領土担当相、バッケス市民権担当長官、ラガルド・ヌメア市長を始めとする関係者に加え、現地日系企業・日本関連団体を含む多数の参加者が出席しました。
 スピーチにおいて、山田副大臣は、ニューカレドニアは太平洋地域の地政学的要衝に位置しており、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組を進める上で極めて重要なパートナーである旨述べつつ、在ヌメア領事事務所の開設を通じて、日本とフランス及びニューカレドニアとの関係が一層強化されることを期待する旨述べました。

5 ダルマナン・フランス内務・海外領土相との会談

スタンディングテーブルを囲んで会談を行う、山田副大臣とダルマナン大臣の様子

 4日、山田副大臣は、ジェラルド・ダルマナン・フランス内務・海外領土相(H.E. Mr. Gérald DARMANIN, Minister of the Interior and Overseas Territories of the French Republic)と会談しました。
 その中で、山田副大臣からは、特別なパートナーである日本とフランスとの間の協力の推進の重要性について述べつつ、在ヌメア領事事務所を拠点とした日仏協力を一層推進していきたい旨述べました。ダルナマン内務相からは、同事務所開設に対する歓迎の意とともに、今後二国間協力が一層強化されることに対する期待が表明されました。

6 日本人墓地及び日本軍潜水艦乗組員慰霊碑への献花と日本関係者との昼食会等

 5日、山田副大臣は、日本人墓地及び日本軍潜水艦乗組員慰霊碑を訪問し、献花を行いました。その後、同墓地及び慰霊碑の管理等に長年携わるニューカレドニア日本親善協会会員や元名誉領事との昼食会に出席しました。その中で、山田副大臣は、ニューカレドニアにおける日系人の歴史等について説明を受けつつ、墓地及び慰霊碑の管理に加え、七夕祭りを始めとする日本関連行事を開催し、長きにわたり対日理解の促進に資する活動を展開していることに謝意を表明しました。昼食会出席者は、外務副大臣による初めてのニューカレドニア訪問を歓迎するとともに、引き続き、日・ニューカレドニア関係の発展に尽力していきたい旨述べました。
 さらに、同日、山田副大臣は、経済安全保障上の重要性が高いニッケルの同国最大の生産企業の工場を視察し、同企業の幹部との間で、我が国へのニッケルの安定供給に係る課題等について意見交換を行いました。また、同日、日系人の歴史に関する施設等の視察も行いました。


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