外務省・新着情報

令和5年3月6日
会談を前に、ルトノ大臣と握手し、記念撮影を行う林外務大臣
日・インドネシア閣僚級戦略対話が行われている様子

 3月6日、午後6時05分から約1時間15分、林芳正外務大臣は、外務省賓客として訪日中のルトノ・マルスディ・インドネシア外務大臣(H.E. Ms. Retno L.P. Marsudi, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)と閣僚級戦略対話を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、日・インドネシアの外交関係開設65周年及び日本・ASEAN友好協力50周年という記念すべき年の訪日を歓迎する旨述べ、日本がG7議長国、インドネシアがASEAN議長国を務める本年、日・ASEAN特別首脳会議を含め、実り多い年にしたく、よく意思疎通していきたい旨述べました。これに対し、ルトノ大臣は、今回の日本側の招待及びもてなしに謝意を表明するとともに、二国間関係強化及び地域・国際情勢への対応において、林大臣と、引き続き、緊密に連携していきたい旨述べました。
  2. 二国間協力について、林大臣は、海上保安能力の向上、ナツナ諸島の開発、ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)南北線・東西線やパティンバン港等のインフラ整備、「アジア・ゼロエミッション共同体構想」での連携を含めたエネルギー移行への取組などで、引き続き、協力していく旨述べました。ルトノ大臣は、これまでの日本の協力に謝意を表するとともに、今後の協力につき、意見交換を行い、両国の戦略的パートナーシップを強化していくことに一致しました。
  3. 林大臣から、国家安全保障戦略等について説明し、ルトノ大臣は、説明に感謝するとともに、この地域の法の支配に基づいた平和と安定のために共に協力していきたい旨述べました。
  4. 林大臣は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」及び「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の実現に向け、協力を一層推進していきたい旨述べるとともに、日本・ASEAN友好協力50周年に際し、ASEAN議長国であるインドネシアを最大限支えていく旨述べ、両大臣は、日・ASEAN関係の更なる強化に向けて協力していくことを確認しました。
  5. 地域・国際情勢について、両大臣はウクライナ情勢、東シナ海・南シナ海情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、ミャンマー情勢、安保理改革を含む国連の機能強化、核軍縮・不拡散等といった諸課題についても意見交換し、緊密に連携していくことで一致しました。

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