外務省・新着情報

令和5年3月10日

 3月9日、山田賢司外務副大臣は、政策研究大学院大学(GRIPS)主催の違法・無報告・無規制(IUU)漁業対策に関する国際セミナーにおいて、ビデオ・メッセージを発出したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、山田副大臣は、IUU漁業問題は、我が国と国際社会にとって重大な外交議題であることに言及し、IUU漁業が、持続可能な漁業への脅威となるだけではなく、越境組織犯罪等との関連性もある多岐にわたる問題であること、世界各地で地域経済や水産業の健全な発展に悪影響を与えている旨説明の上、IUU漁業に対する我が国の国際的取組について以下を述べました。
  2. まず、IUU漁業に対する我が国の取組として、我が国は操業ルールの遵守・確保に努めていること、二国間支援としてはODAを通してハード・ソフト両面からの支援を実施していること、多国間協力としては地域漁業管理機関における資源管理の議論のリード等、国際社会と連携してIUU漁業対策に貢献している旨紹介しました。
  3. 続けて、我が国が、「違法漁業防止寄港国措置協定」を締結していることに言及の上、本協定に未加入の国・地域がIUU漁業対策の抜け穴となり得ることに対して懸念を表明し、我が国は、今年のG7議長国として、本協定の締約国・地域の拡大を目指して国際社会をリードしていく旨述べました。
  4. さらに、2022年に世界貿易機関(WTO)において採択された、IUU漁業に寄与する政府補助金を禁止する漁業補助金協定を紹介し、本協定の早期締結の重要性を強調しました。
  5. 最後に、IUU漁業の根絶には依然として多くの課題が存在しており、各国や国際機関の協力のもと、IUU漁業に対する抑止力を更に高めていくために努力する必要がある旨述べました。
[参考2]山田外務副大臣によるビデオメッセージ(和文(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く

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