外務省・新着情報

令和5年3月10日
調印文書の受け渡しを行い、握手を交わす、松田大使とソルスキー大臣の様子
正面を向き、調印文書を持って写真撮影に応じる、松田大使とソルスキー大臣の様子

 3月9日(現地時間同日)、ウクライナの首都キーウにおいて、松田邦紀駐ウクライナ日本国特命全権大使及びソルスキー・ウクライナ農業政策・食料大臣(H.E. Mr. Mykola Solskyi, Minister for Agrarian Policy and Food of Ukraine)出席のもと、ウクライナ政府に対するひまわり及びとうもろこし種子を供与する式典を実施しました。

  1. ロシアによるウクライナ侵略は、ウクライナのGDPの10%、輸出の約4分の1を占める農業に大きな被害をもたらしています。
  2. 本事業は、国際協力機構(JICA)を通じ、生計支援としてひまわり及びとうもろこしの種子をウクライナの農家より調達し、戦闘の影響で農業生産及び農家所得の減少が著しいハルキウ州の零細農家のうち、経営者が女性及び若年者の農家を優先して約400戸に配布することにより、ウクライナの基幹産業である農業の生産力回復を図り、もって世界で主要な食料生産国である同国の経済安定化に貢献し、ひいては世界規模の食料供給改善にも寄与するものです。
  3. 日本政府は、ウクライナの農地回復に向けた、地雷・不発弾対策支援の取組とも連携を図りながら、引き続き、農業生産力の回復や産業振興に資する支援を実施していきます。
(参考)ウクライナ基礎データ

 ウクライナは、面積60万3,700平方キロメートル(日本の約1.6倍)、人口4,159万人(クリミアを除く)(2021年、ウクライナ国家統計局)、人口一人当たり国民総生産(GDP)は3,726米ドル(2020年、世界銀行)。


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