外務省・新着情報

令和5年3月15日

 3月14日(現地時間同日)、モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて、藤川雅大在モーリタニア・イスラム共和国日本国大使館参事官と、ウスマーン・ママドゥ・カーン・モーリタニア・イスラム共和国経済・生産部門促進大臣(H.E. Mr. Ousmane Mamoudou KANE, Minister of Economic Affairs and Promotion of Production Sectors, Islamic Republic of Mauritania)との間で、供与額6億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. モーリタニアは国土の大半が砂漠で覆われており、降水量が少ないにも関わらず、天水に依存する伝統的農法が主流となっています。また、同国においては、気候変動の影響を受けて干ばつが頻発する一方で、豪雨による洪水被害が発生することもあり、農業を取り巻く環境は更に厳しいものとなっています。
  2. 本事業は、モーリタニア政府に対し、日本企業製品を含む農業用水供給関連機材(トラクター、エクスカベーター等)を供与することにより、同国における灌漑整備等を通じた農地への安定的な水の供給、堤防の建設・改修を通じた洪水対策等、気候変動への適応能力の強化及び生産性の向上を図り、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、アフリカにおける気候変動対策への取組を表明しており、本事業はそれを具現化するものです。
(参考)モーリタニア・イスラム共和国基礎データ

 モーリタニアの面積は103万平方キロメートル(日本の約2.7倍)。人口は465万人(2020年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は1,730ドル(2021年、世界銀行)。


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