外務省・新着情報

令和5年3月19日

 3月19日(日本時間)、G7外相は、標記声明を発出しました。

(声明仮訳)
 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外相及びEU上級代表は、地域及び国際の平和及び安全を損なう、3月16日に再び行われた北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を最も強い言葉で非難する。

 昨年来、北朝鮮は、過去最多の弾道ミサイル発射及び核兵器の使用に関する無責任で不安定化をもたらす継続したレトリックを通じ、エスカレートさせる行為を強化している。今年に入ってからも、北朝鮮は不法な核・ミサイル計画を一層拡大し、強化する意図を公に述べている。

 我々は、北朝鮮が、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で、自らの核兵器及び既存の核計画、並びにその他の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を放棄するとともに、関連する国連安保理決議の下での全ての義務を完全に遵守するとの我々の要求を改めて表明する。北朝鮮は、NPT上の核兵器国の地位を有することはできず、有することは決してない。我々は、北朝鮮に対し、非核化に向けた意味のある外交に関与し、日本、米国及び韓国が繰り返し提示してきた対話の申し出に応じるよう求める。

 我々は、北朝鮮による国連安保理決議の度重なるあからさまな違反の頻度と、一部のメンバーの妨害により国連安保理がこれに対する行動をとれないこととの間の著しい対比を目にして極めて残念に思う。北朝鮮の無謀な行為は、国連安保理による更なる重大な措置を含め、国際社会による迅速で結束した対応を要するものである。我々は、全ての国連加盟国に対して、全ての国連安保理決議を完全かつ効果的に実施するとともに、国連安保理理事国に自らのコミットメントを遂行するよう求める。

 G7は、北朝鮮における悲惨な人道状況について引き続き懸念するとともに、朝鮮半島の平和及び安定という目標に向け全ての関係するパートナーと協働し、ルールに基づく国際秩序を堅持することにコミットしている。


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