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野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年3月24日(金曜日)11時37分~11時43分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)独立行政法人理事長人事について
  • 福島県産農産物等流通実態調査の結果について
  • 優良品種の保護について

冒頭発言

大臣

  私から1点だけ御報告がございます。独立行政法人農林水産消費安全技術センターをはじめ、農林水産省関係の4つの独立行政法人の理事長人事について、今朝の閣議で御了解を頂きました。配布しております資料のとおり、令和5年4月1日付で新任3名、再任1名を任命することとしております。私からは以上です。

質疑応答

  • 福島県産農産物等流通実態調査の結果について

記者

  農水省が22日に発表した22年度の福島県産農産物等流通実態調査の結果についてお伺いします。調査の結果で、消費者の福島県産への意識は改善傾向にありました。一方で販売価格は、桃とか牛肉などで全国平均をまだ下回っています。今回の調査結果についての大臣の所感をお願いします。また、東日本大震災から12年となる中で、農水省として、風評被害払拭やブランド強化など、福島産農産物の販売強化に向けて、重要なことは何と考えていて、どのような対応や支援をしていくおつもりかお聞かせください。

大臣

  3月22日に公表した令和4年度調査の結果によれば、消費者の福島県産の購入姿勢は改善傾向にあることは御指摘のとおりです。価格については、全国平均との価格差は、徐々に縮小していますが、ブランド化の遅れ等の影響が出やすい牛肉、桃など、依然として全国平均を下回る品目も見られます。また、米や牛肉などの安全・安心への評価は高いということですが、課題はブランド化であることが明らかになったと思います。調査結果にもあるとおり、ブランド化の取組は重要であると認識しており、今後、生産者、それから流通事業者等に対し調査結果の説明を行うとともに、その結果を踏まえ、必要な措置について指導・助言をしてまいります。ALPS(処理水)の風評(対策)もお尋ねですか。

記者

  お願いします。

大臣

  ALPS処理水の取扱いにつきましては、一昨年の4月にALPS処理水の処分に関する基本方針を決定して、(昨年)8月に改定した行動計画等に基づき、IAEAの国際機関の評価による安全性の確保を行うとともに、農林水産物について風評を生じさせないための国内外への情報発信等を行っているところです。特に水産物については、安全性と消費者の信頼確保を図るために、従来から実施している水産物のモニタリング検査にトリチウム検査を追加し、更に生産・流通・加工、消費の各段階における対策を徹底していく所存です。

  • 優良品種の保護について

記者

  話題変わりまして、優良品種の保護についてお伺いします。無断栽培など侵害行為への対応や育成者権の活用に向けた調査などを品種の開発者に代わって専任で担う協議会が農研機構とか全農などをメンバーに、昨日設立されました。それから、ブドウの「ルビーロマン」の韓国への流出が確認された石川県では、全国で初めて国との間で知的財産の保護に向けた連携協定を結ぶという話もあります。こうしたブランド品種を守るための動きへの受け止めですとか、期待感についてお考えをお願いいたします。

大臣

  せっかく日本で開発した、特に石川の生産者の方々の(苦労して生産したブドウの)「ルビーロマン」、私もいただきましたけれども、他のブドウと比べて、味が違うというか美味しさが違うと思いましたが、こういったものが、韓国ではもうすでに出回ってしまっているということもありまして、農研機構が育成者権を管理する法人の設立に向けて、関係者と「育成者権管理機関支援事業実施協議会」を立ち上げたと昨日(公表し)報道されたわけですが、こういった機関を中心に、来月から(取組が)開始されますので、我が国の知的財産である優良品種の適切な保護、そして農研機構の取組に大いに期待をしているところです。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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