外務省・新着情報

令和5年4月4日

 4月3日(現地時間同日)、セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンにおいて、松原裕駐セントビンセント及びグレナディーン諸島日本国特命全権大使(トリニダード・トバゴ共和国にて兼轄)と、サボート・シーザー・セントビンセント及びグレナディーン諸島農業・林業・地方改革・産業・労働大臣(Honourable Saboto Caesar, Minister of Agriculture, Forestry, Fisheries, Rural Transformation, Industry and Labour, Saint Vincent and the Grenadines)との間で、我が国企業の水産機材を供与する供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. カリブ海の小島嶼開発途上国であるセントビンセント及びグレナディーン諸島は、国内市場が小さく外部経済の影響を受けやすいことに加え、ハリケーン等の自然災害に対する脆弱性を有しています。水産業は、同国の中核的な産業であり、政府は、ブルーエコノミー推進等のため、水産業開発を同国の重要課題と位置づけています。
  2. この協力は、我が国の知見・優れた技術を活用し、同国の水産施設に水産関連機材(冷凍機、製氷機等)を供与するものです。この協力により、同国の水産施設の対応力及び衛生環境の向上を図り、もって同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。
  3. 我が国は、「日本の対カリコム政策」の第一の柱として「小島嶼国特有の脆弱性克服を含む持続的な発展に向けた協力」を実施していくこととしており、この協力は、その一環として同国の経済社会開発を支援することのみならず、それらの機材等に対する認知度の向上を図り、継続的な需要を創出し、日本企業の海外展開に貢献することが期待されます。
(参考)セントビンセント及びグレナディーン諸島基礎データ

 セントビンセント及びグレナディーン諸島は、面積約390平方キロメートル。人口11.1万人(2021年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は8,100米ドル(2021年、世界銀行)。


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