外務省・新着情報

令和5年4月4日
ストルテンベルグNATO事務総長と握手する林外務大臣
ストルテンベルグNATO事務総長との会談の様子

 現地時間4月4日午後7時10分(日本時間5日午前2時10分)から約20分間、ベルギーを訪問中の林芳正外務大臣は、イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長(H.E. Mr. Jens Stoltenberg, Secretary General of the NATO)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 林大臣から、2年連続してNATO外相会合に出席できることを嬉しく思う、NATOがインド太平洋への関与を拡大していることを歓迎する旨述べました。
    また、林大臣は、NATOの包括的支援パッケージ(CAP)信託基金に3千万米ドルを拠出したこと、NATOが主導する災害救援物資の空輸オペレーションに自衛隊機が初めて参加したことに触れつつ、NATOとの連携を一層強化していきたい旨述べました。
  2. ストルテンベルグ事務総長から、NATOの信託基金への拠出、オペレーションでの協力など、実務的協力が進展していることに対する歓迎の意が示され、日・NATO間で引き続き様々な分野で協力を促進していきたい旨述べました。
  3. 双方は、ロシアによるウクライナ侵略への対応に関しては、同志国が結束して対露制裁とウクライナ支援を継続することが重要である点で一致しました。また、林大臣から、唯一の戦争被爆国として、ロシアによる核の威嚇は断じて受け入れられず、ましてや、その使用はあってはならない旨述べました。ストルテンベルグ事務総長からは、先般の岸田総理のウクライナ訪問は時宜を得たものと賞賛し、ウクライナのみならず国際社会に対する力強いメッセージを送った旨述べました。加えて、双方は、インド太平洋の地域情勢についても意見交換を行い、日・NATO間で緊密に連携していくことで一致しました。

発信元サイトへ