外務省・新着情報

令和5年4月6日

 4月5日、日本政府と国際原子力機関(IAEA)との間で令和3年7月に署名されたALPS処理水の取扱いに係る包括的な協力枠組みに関する付託事項(TOR)に基づき、令和4年11月に実施された「東京電力福島第一原発におけるALPS処理水に係る第2回安全性レビューミッションに関する報告書」が、IAEAから公表されました。

  1. 今回公表された第4報告書では、ALPS処理水の性状、放出管理のシステムとプロセスに関する安全性、放射性影響評価、放出に関する規制管理と認可、ALPS処理水と環境のモニタリング等について記されています。なお、IAEAは、令和4年、ALPS処理水の安全性レビュー、規制レビュー及びモニタリング等に係るデータの裏付けに関するIAEAの活動に関する3つの報告書を既に公表しています。
  2. 日本政府は、今後とも、IAEAへの必要な情報共有を継続するとともに、ALPS処理水の取扱いについて、国際社会の一層の理解を醸成していくことに努めます。
(参考1)ALPS処理水

 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されることが想定されている。

(参考2)ALPS処理水安全性レビュー及び規制レビューに関するIAEA報告書

  • (1)第1報告書(英語)(PDF)別ウィンドウで開く
     令和4年4月29日に公表された第1報告書は、同年2月に経済産業省及び東京電力に対して実施されたレビュー(放出されるALPS処理水の性状、海洋放出のシステムとプロセスの安全性、環境への放射線影響等の8つの異なる技術的分野が対象)の詳細を取りまとめたもの。
  • (2)第2報告書(英語)(PDF)別ウィンドウで開く
     令和4年6月16日に公表された第2報告書は、同年3月に原子力規制庁に対して実施されたレビュー(政府の責任と役割、主要概念と安全目標、認可プロセス等の5つの技術的事項が対象)の詳細を取りまとめたもの。
  • (3)第3報告書(英語)(PDF)別ウィンドウで開く
     令和4年12月29日に公表された第3報告書は、ALPS処理水の中の放射性物質に関するモニタリング、環境モニタリング及び東電福島第一原発の作業員の職業被ばくに係るデータの分析及び裏付けに関するIAEAの活動計画等をとりまとめたもの。

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