外務省・新着情報

岸田総理大臣によるエジプト、ガーナ、ケニア、モザンビーク訪問

【毎日新聞 青木記者】昨日、政府は、エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビーク、これを訪問する方向で調整していると発表されました。この4か国を訪問先とする理由は何なのか。それと、各国と、どのようなことを話し合いたいのか、それと、この4か国以外で、何か訪問先として、まだ調整をされるのかどうか、この辺を聞かせてもらえたらと思います。お願いします。

【小野外務報道官】昨日、松野官房長官より発表いたしましたとおり、岸田総理大臣の諸般の事情が許せば、ゴールデン・ウイークに、エジプト、ガーナ、ケニア及びモザンビークを訪問する方向で調整を行っているところです。
 これらの訪問国は、それぞれアフリカにおける主要国です。本年、G7議長国を務める日本として、これらの国を歴訪し、ウクライナ情勢や、地域の平和と安定に向けた取組等において、連携を確認するとともに、これらの諸国との会談を踏まえ、G7広島サミットに臨むことには重要な意義があると考えています。
 昨年8月のTICAD8で示したとおり、日本はアフリカと「共に成長するパートナー」として、アフリカの持続可能な成長に向けて協力していく方針です。今般の訪問を通じ、アフリカの主要な経済拠点である、これらの諸国との関係の拡大を図ってまいります。
 また、それぞれ、どのような議論を行っていくかにつきまして、現時点で、私(小野外務報道官)の方から予断を持ってお答えをすることは差し控えますが、今般の訪問中、岸田総理大臣は、アフリカの主要国の首脳とそれぞれ会談を行いまして、G7広島サミットに向け、法の支配に基づく国際秩序の維持と強化に向けた、我が国の決意を改めて伝達をするとともに、様々なグローバルな課題への対応における連携等、幅広く意見交換を行っていく予定です。

マクロン仏大統領の台湾発言

【共同通信 植田記者】台湾の関係でお伺いします。フランスのマクロン大統領が、台湾情勢をめぐりまして、「欧州は、米中いずれにも追従すべきではない」と発言し、欧米から強い批判を招いています。中国は、大規模演習で台湾を威嚇する中、米中両国に対して、不適切なメッセージになるとの指摘が出ていますが、日本政府としての受け止めをお伺いします。

【小野外務報道官】ご指摘の報道につきましては承知しているところですが、日本政府として、こうした報道の一々についてお答えをする立場にはありません。
 その上で申し上げれば、台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会全体の安全と繁栄にとって不可欠な要素であり、台湾をめぐる問題が、対話により平和的に解決されることを期待するというのが、政府の従来から一貫した立場です。
 台湾海峡の平和と安定の重要性については、我が国として、中国側に直接しっかりと伝えるとともに、米国やフランスを始めとする同盟国・同志国とも緊密に連携をしながら、各国共通の立場として明確に発信してきており、今後ともこのような外交努力を続けていく考えです。

【NHK 森田記者】今の話題の関連ですが、この後のG7外相会合ですとか、広島サミットでも、台湾情勢を含めた中国、インド太平洋地域情勢というのがテーマになってくるかと思うんですけれども、マクロン大統領の発言が、こうした議論に与える影響などについては、いかがお考えでしょうか。

【小野外務報道官】今般、4月16日から18日にかけて開催されるG7長野県軽井沢外相会合における、具体的な議題、また、その討論の中身については、現在調整中でありますけれども、いずれにしても、会合においては、国際社会が直面する喫緊の外交課題につきまして、G7外相間で、率直かつ踏み込んだ意見交換を行う機会にしたいというのが、日本政府としての考えです。
 現時点において、私(小野外務報道官)の方から、これ以上、何等か予断を持ってお答えすることは差し控えたいと思います。

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