外務省・新着情報

令和5年4月13日

 我が国が、国際復興開発銀行に対して供与した円借款(600億円)を活用し、金利差等により捻出されたグラントの一部を世界銀行のグローバル譲許的資金ファシリティ(GCFF)に拠出することにより、モルドバへの支援を行います。

  1. 今回GCFFへ拠出されたグラントのうち、約1,700万ドルは、世界銀行のモルドバ向け支援プロジェクトのモルドバ政府による金利支払い負担軽減のために活用される予定です。
  2. 本件は、ロシアによるウクライナ侵略により甚大な影響を受けるモルドバを支えるための支援の一環です。

[参考1]グローバル譲許的資金ファシリティ(GCFF:Global Concessional Financing Facility
 2016年9月、主に中所得国に対して融資等を供与する国際復興開発銀行(IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)等が、シリア危機発生以降の難民受入の財政負担に苦しむヨルダン、レバノン等の中所得国に対して、通常よりも譲許的な条件による資金提供を行うための仕組みとして、世界銀行が創設したもの。

[参考2]金利支払い負担軽減
 開発金融機関が、中所得国に貸し付ける際の金利を国際開発協会(IDA)が最貧国に貸し付ける際の金利と同等の金利を実現するために、前者と後者の金利の差をGCFFへ拠出されたグラントで補填することで、中所得国は実質的に後者と同等もしくは同等に近い金利で貸し付けを受けることが可能となる。

[参考3]国際復興開発銀行に対する円借款「国際譲許的融資制度の枠組みを通じたヨルダン、レバノンその他の中東及び北アフリカ地域の中所得国支援のための借款」に関する取極の修正に関する書簡の交換
(注)「国際譲許的融資制度」は「グローバル譲許的資金ファシリティ」と同じ。


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