外務省・新着情報

令和5年4月16日
ワーキング・ディナーに参加するG7外相

 4月16日午後7時10分頃から約140分間、林芳正外務大臣は、「インド太平洋に関するワーキング・ディナー」を開催したところ、概要は以下のとおりです(G7各国外相及び欧州対外活動庁(EEAS)事務次長(EU上級代表の代理)が参加)。引き続き17日も、インド太平洋を含む地域情勢等について議論を行う予定です。
 なお、16日は、ブリンケン米国務長官及びコロンナ仏外相の誕生日であることから、ワーキングディナーの最後に、軽井沢に縁のあるジョン・レノンが好んだことで有名な「万平ホテル」のアップルパイを提供しつつ、祝福しました。

  1. 本ワーキング・ディナーでは、冒頭、林大臣から、G7外相を軽井沢に迎え、G7外相会合を開催できることをうれしく思う旨を述べるとともに、今年の日本議長年では、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性、そして力による一方的な現状変更を認めないという強い意思を示したい、また、「グローバル・サウス」と呼ばれる国々への関与も強化していきたい旨述べました。
  2. その上で、林大臣から、アジアで唯一のG7メンバーとして、インド太平洋における最近の動向等について説明し、G7メンバーとの間で、中国や北朝鮮を含むインド太平洋地域の諸課題について率直な意見交換を行い、G7の結束が極めて重要との認識で一致しました。
  3. 林大臣からは、中国との関係について、我々の懸念を直接表明し、国際社会の責任ある一員として行動を求めつつ、中国との間で意思疎通を継続し、グローバルな課題及び共通の関心分野については中国と協働し、建設的かつ安定的な関係を構築することの重要性を強調し、各国からも同様の認識が示されました。その上で、G7として、力を背景とした一方的な現状変更の試みには反対していくこと、また、国際社会の安全と繁栄にとって不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認するとともに、両岸問題の平和的解決を求めることで一致しました。
  4. さらに、北朝鮮に関し、林大臣から、北朝鮮は、先週のものを含め、前例のない頻度と態様で弾道ミサイルの発射等を行っており、深刻に懸念する旨述べ、G7として、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射を強く非難しました。また、G7各国からは、拉致問題の即時解決に向けた支持が改めて表明されました。

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