外務省・新着情報

令和5年4月18日
握手する両外相
日仏外相会談の様子

 4月18日、午後4時30分から約1時間、林芳正外務大臣は、カトリーヌ・コロンナ仏欧州・外務相(H.E. Ms. Catherine COLONNA, Minister for Europe and Foreign Affairs)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 林大臣から、現下の厳しい安全保障環境を踏まえれば、欧州とインド太平洋の安全保障を分けて議論することはできず、同志国間での結束と連携がこれまで以上に重要であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくべく、日仏の連携を一層強化していきたい旨述べました。これに対し、コロンナ外相から、G7外相会合で議長を務めた林大臣と日本のホスピタリティに感謝を表明するとともに、インド太平洋と欧州の安全保障は不可分であり、法の支配に基づく国際秩序の尊重が重要である旨述べました。
  2. 両外相は、数日後に予定されている仏軍フリゲート「プレリアル」の海上自衛隊横須賀基地寄港にも見られるような日仏間の安全保障分野の協力の進展を歓迎し、インド太平洋での日仏協力を一層進めていくことで一致しました。両外相は、国際協力機構(JICA)とフランス開発庁(AFD)との協力覚書の署名を歓迎しました。両外相は、日仏協力に関する新たなロードマップを作成し、幅広い分野での日仏協力を一層深化させていくことで一致しました。林大臣から、EUによる日本産食品輸入規制措置の早期撤廃に向けた仏の協力を改めて求めました。
  3. 両外相は、ロシアによるウクライナ侵略への対応について、G7外相会合での議論を踏まえ、引き続きG7で結束して対応していくことで一致しました。また、両外相は、中国をめぐる諸課題への対応について、引き続き連携していくことで一致し、G7外相会合で確認したとおり、台湾に関する基本的立場に変更はないことを認識するとともに、国際社会全体の安全と繁栄にとって不可欠の要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認しました。さらに、両外相は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応などについて、引き続き連携していくことで一致しました。
  4. 両外相は、G7広島サミットの成功に向けて、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

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