農林水産省・新着情報

野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年4月21日(金曜日)9時07分~9時14分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)G7宮崎農業大臣会合について
  • 日・IFAD共同声明について
  • G7宮崎農業大臣会合について

冒頭発言

大臣

  冒頭の報告事項は、宮崎の農業大臣会合についてです。昨日から実質的に始まっているのですが、本日から23日まで、G7宮崎農業大臣会合を宮崎市で開催するため出張します。ロシアによるウクライナ侵略などを背景に、食料の安定供給が世界的な課題となっている中で、G7宮崎農業大臣会合の開催にあたっては、我が国の取組も紹介しつつ、議長として議論をリードしていきたいと思います。そして世界に向けた力強いメッセージの発出に捧げていきたいと思っています。出張の詳細は、この後、プレスリリースします。私からは以上です。

質疑応答

  • 日・IFAD共同声明について

記者

  昨日、IFADのラリオ総裁と会談され、途上国の生産者と民間企業との連携を強化するイニシアチブの立ち上げを発表されました。こちらの意義についてと、これを踏まえてG7農業大臣会合でどのような議論をしていきたいか、お考えをお聞かせください。

大臣

  IFADとは国際農業開発基金ですが、昨日、その総裁と会談しました。その中でこのIFADにおける途上国の小規模農家と民間企業との連携を強化するイニシアチブの立ち上げを表明したのですが、(これまでも)世界の中でも途上国等に対して、大変IFADが貢献している状況です。そこで、IFADも資金がないということであったものですから、日本が率先してIFADに資金を提供しようということで、開発途上国の小規模農家の持続可能な農業の実現に向けて、民間セクターの貢献を促すことを目的とした共同声明を発出したわけです。今回、G7の中でも日本が率先してこういったことをやりましたので、他の国にも追随してもらうよう提案しようと考えています。いずれにしても自分の国だけのことではなくて、途上国の皆さん方が貧困に、今、遭遇しているわけです。そういったことについても、何らかの対策なり、支援ができないかということを議論をしていこうと思います。これは押し付けるわけではありませんが、日本は先陣を切ってやったということで、皆さんどうお考えいただけるのか、その辺のことも(議論が)あろうと思いますので、(まずは)その(イニシアチブを立ち上げた)ことを(農業大臣会合で)お話したいと思います。

  • G7宮崎農業大臣会合について

記者

  改めてG7農業大臣会合に向けて、特に今回食料安保がテーマにもなると思うのですが、そのテーマなどについても意気込みというか、どう議論をリードしていきたいか。聞かせてください。

大臣

  ウクライナ侵略を契機に、もう何回も言っていることなのですが、世界の食料供給の不安定さが増しているのは、皆さん方も御承知のとおりです。各国の農業、食料をめぐる状況は、歴史的なターニングポイント(にきている)ということで、私はこのターニングポイントという言葉をよく使うのですが、そういう状況にあるのではないかとの認識のもとに、宮崎の農業大臣会合においては、新たな時代に即した新しい農業政策(実現)のために、世界各国に対して力強いメッセージを送りたいと思っているところです。本日からG7各国の農業大臣とバイ会談をやろうと思っていますので、そういった議論を通じて、あるいは全体会合の議論を通じて、声明の発出につなげていきたいと思っています。今までの(G7)とはちょっと違うのが、今回のテーマが農業の生産性の向上というところが一つあるのです。従来は輸出国と(輸入国)、特に日本は輸入国ですから、対立があったという話も伺っています。ですから農業の生産性を上げようという話は、今までタブー視されていて、できなかったのですが、今回は状況が状況なものですから、世界に呼びかけて議論をさせていただきたいと思います。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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