外務省・新着情報
令和5年5月4日
現地時間5月4日午前11時45分（日本時間5日午前0時45分）から、約35分間、チリを訪問中の林芳正外務大臣は、バン・クラベレン・チリ共和国外務大臣（H.E. Mr. Alberto Leo van Klaveren Stork, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Chile）との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、バン・クラベレン外務大臣の就任に対する祝意を述べるとともに、今般のチリ中・南部州の大規模森林火災による甚大な被害へのお見舞いを述べました。また、昨年の日チリ外交関係樹立125周年に行われた日チリ外相会談や首脳会談などのハイレベルの交流を振り返りつつ、価値や原則を共有する重要な「戦略的パートナー」であるチリとの二国間関係を一層発展させ、国際場裡における連携を深めていきたい旨述べました。これに対し、バン・クラベレン大臣から、林大臣のチリ訪問を歓迎するとともに、チリの主要なパートナーである日本との関係を、政治、経済、文化等様々な分野において一層深化させていきたい旨述べました。
- 林大臣から、CPTPPが本年2月にチリについて発効したことを歓迎しました。また、両大臣は、CPTPPのハイスタンダードを維持すべく緊密に連携していくことで一致しました。
- 両大臣は、重要鉱物資源のサプライチェーンの強じん化、世界の脱炭素化に向けた協力、防災分野や学術分野の協力・交流などについて意見交換を行いました。この中で、両者は、本日署名する科学、技術及びイノベーションにおける協力に関 する協定も活用し、両国関係が更に進展することへの期待を示しました。
- さらに両大臣は、ロシアによるウクライナ侵略、東アジア情勢等の国際情勢について意見交換を行い、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため連携していくことで一致しました。