外務省・新着情報

令和5年5月10日

 5月1日から5月6日まで、山田賢司外務副大臣を団長として、アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションがモザンビーク共和国及びモーリシャス共和国を訪問しました。
 官民合同ミッションは、2008年の第4回アフリカ開発会議(TICADIV)で表明された日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とする施策の一つです。昨年チュニジアで開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)においても、「官民連携」はアフリカとの関係強化における主要なテーマであり、岸田総理は、アフリカに対し官民合わせて3年間で300億ドル以上の資金を投入することを表明しました。今回のミッションは、これらを具現化するための取組の一環です。
 今回のミッションは、2008年の第1回派遣から数え13回目の派遣となり、民間企業25社(商社、金融機関、製造、建設、スタートアップ企業等)、外務省、経産省の参加者を併せ総勢54名が参加しました。概要は以下のとおりです。

1 期間

 令和5年5月1日から5月6日

2 訪問国

 モザンビーク共和国、モーリシャス共和国

3 参加者

  • 団長:山田賢司 外務副大臣
  • 民側団長:渋澤 健 株式会社アンド・キャピタル代表取締役CEO
  • 独立行政法人(JETRO)等
  • 民間企業25社

4 各訪問国における活動概要

(1)モザンビーク(5月1日から5月4日)

日・モザンビーク投資促進セミナーにおいて、山田副大臣がスピーチを行っている様子 日・モザンビーク投資促進セミナー
(山田副大臣スピーチ)
山田外務副大臣が、日・モザンビーク投資促進セミナー の参加者と記念撮影を行う様子 日・モザンビーク投資促進セミナー
(参加者集合写真)

 2日、山田外務副大臣は、ミッション参加企業とともに、日・モザンビーク投資セミナーに参加しました。モザンビーク側の鉱物資源・エネルギー省等の関係省庁から、南部アフリカの玄関口としてのモザンビークの地理的優位性、同国の豊かな天然資源開発のポテンシャル等についてプレゼンテーションが行われ、日本企業からの投資増大に向けた期待が表明されました。
 また、同日夜には、日本大使公邸において、元ABEイニシアティブ生・元国費留学生との交流レセプションが開催され、ミッション参加者が出席しました。

モザンビークのマレイアーネ首相と握手する山田外務副大臣 マレイアーネ首相への表敬
モザンビークのザカリアス鉱物資源・エネルギー大臣と懇談する山田外務副大臣 ザカリアス鉱物資源・エネルギー大臣表敬

 3日には、マレイアーネ首相、ザカリアス鉱物資源・エネルギー大臣、モレーノ商工大臣、トネラ経済財務大臣、マガラ運輸通信大臣、メスキータ公共事業・住居・水資源大臣及びゴンサルヴェス外務副大臣を表敬しました。マレイアーネ首相から、TICADプロセスはモザンビーク・日本の協力関係を強化する、ナカラ回廊や天然ガス開発関係プロジェクトへの日本企業の更なる投資に期待するとの発言があり、教育と人材育成の重要性に関し意見交換を行いました。ザカリアス大臣への表敬では、先方からモザンビークの天然ガス開発のみならず、水力発電など再生可能エネルギーの優位性や、エネルギー大国としての大きなポテンシャルについて言及があるとともに、これら分野と日本企業との関わりについて意見交換を行いました。

モザンビークのトネラ経済財務大臣とマガラ運輸通信大臣と懇談する山田外務副大臣 トネラ経済財務大臣とマガラ運輸通信大臣への表敬
モザンビークのメスキータ公共事業・住居・水資源大臣を表敬する山田外務副大臣 メスキータ公共事業・住居・水資源大臣表敬

 また、トネラ経済財務大臣とマガラ運輸通信大臣への表敬では、両大臣から、昨年、同国政府が承認した経済加速化パッケージ等、同国が取り組む投資誘致関連政策について説明があったほか、参加者との間でモザンビークへの投資の可能性等について活発な質疑応答が行われました。

岸田総理も出席して、日・モザンビーク経済界交流会が行われている様子 日・モザンビーク経済界交流会
マプト・ガス複合式火力発電所を視察する山田外務副大臣 マプト・ガス複合式火力発電所視察

 同日夜の日・モザンビーク経済界交流会には、冒頭に岸田総理も参加し、今次ミッションを通してまかれた具体的なビジネスの種が芽吹くよう、引き続き、政府として民間の動きを力強く後押ししていくことを表明しました。
 なお、モザンビーク滞在中、一行は、ベルルアーネ工業団地、マプト・ガス複合式火力発電所、マプト港等の関連施設を視察した他、一部のミッション参加者は、地方都市ナカラを訪問し、日本企業関連の工場や発電船プロジェクトを視察しました。

(2)モーリシャス(5月4日から5月6日)

モーリシャスのガヌー外務大臣を表敬する山田外務副大臣 ガヌー外務大臣表敬
モーリシャスのボワセゾン副大統領を表敬する山田外務副大臣 ボワセゾン副大統領表敬

 5日、山田副大臣はミッション参加企業とともに、ガヌー外相及びボワセゾン副大統領(ルーパン大統領代理)を表敬しました。ガヌー外相からは、対アフリカ投資のゲートウェイであり、ビジネス環境の良いモーリシャスへ日本からの投資を期待していること、及び日本・モーリシャス間の経済・貿易関係を強化に対して期待していることが述べられました。

日・モーリシャス投資促進フォーラムで挨拶を述べる山田外務副大臣 日・モーリシャス投資促進フォーラム
ビジネス・ネットワーキング・ディナーに出席する山田外務副大臣 ビジネス・ネットワーキング・ディナー

 また、同日、山田副大臣はジャグナット首相や他閣僚9名ととともに、日・モーリシャス投資促進フォーラムに参加しました。投資フォーラムでは、モーリシャス経済開発総局(EDB)から日・モーリシャス間の友好関係について動画でプレゼンテーションを行ったほか、ジャグナット首相自身もモーリシャスへの投資促進の施策についてスピーチを行い、その際、日本から同国に対する投資拡大への期待を改めて表明しました。また、経産省通商政策局中東アフリカ課からプレゼンテーションを行い、アフリカに進出する日本企業支援の枠組みの紹介及び日本政府の施策についてモーリシャス側の理解を促進しました。
 同日夜には、EDB主催のビジネス・ネットワーキング・レセプションが開催され、ジャグナット首相以下約200名が参加しました。

フリーポート施設を視察する山田外務副大臣 フリーポート施設視察
ビジネス・マッチング・イベントに出席する山田外務副大臣 ビジネス・マッチング・イベント

 また、日本大使公邸にてモーリシャス投資機会・金融セクター説明会が行われ、ミッション参加者との間で活発な質疑応答が行われたほか、フリーポートや港湾ターミナルの視察、日・モーリシャス企業ビジネス・マッチング・イベントが開催されました。

5 個別会談

モザンビークのシューメ国防大臣と記念撮影を行う山田外務副大臣 シューメ・モザンビーク国防大臣との会談
モーリシャスのジャグナット首相と握手する山田外務副大臣 ジャグナット・モーリシャス首相との会談

 そのほか、山田副大臣は、モザンビークにおいて、ゴンサルヴェス外務副大臣、シューメ国防大臣、モーリシャスにおいてジャグナット首相と個別に会談し、日本と両国とのビジネス交流のほか、開発協力、地域情勢などに関し、意見交換を行いました。


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