外務省・新着情報

令和5年5月14日
歓談する両外相
外相会談(朝食会)の様子

 現地時間5月14日午前8時05分(日本時間14日午後3時05分)から約60分間、EU・スウェーデン共催インド太平洋閣僚会合に出席するためストックホルムを訪問中の林芳正外務大臣は、トビアス・ビルストロム・スウェーデン王国外相(H.E. Mr. Tobias BILLSTRÖM, Minister for Foreign Affairs, Kingdom of Sweden)との間で会談(朝食会)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、インド太平洋閣僚会合への招待に謝意を表明し、スウェーデンがEU議長国を務める本年にストックホルムを訪問できたことをうれしく思う、両国の友好関係を基礎として、安全保障を始め多くの分野で協力が進展していることを歓迎する旨述べました。これに対し、ビルストロム外相から、林大臣のスウェーデン訪問を歓迎する旨述べた上で、今回の会談を通じ、様々な分野で二国間関係を一層強化していきたい旨の発言がありました。
  2. 林大臣から、国際安全保障環境が厳しさを増す中、同志国との連携がこれまで以上に重要になっていることを指摘しつつ、スウェーデンによるNATO加盟申請という決断を支持する旨述べました。これに対し、ビルストロム外相から、NATO加盟を実現し、欧州の安全保障の強化に貢献できることを期待している、日本がNATOと関係を強化していることも歓迎している旨の発言がありました。両外相は、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識を共有した上で、経済安全保障の側面も含む安全保障面での協力関係の強化に取り組むことで一致しました。さらに、林大臣から、G7広島サミットに向けた日本の考え方について説明し、ビルストロム外相からG7議長国としての日本のイニシアティブを歓迎する旨の発言がありました。
  3. 両外相は、ロシアによるウクライナ侵略への対応について引き続き同志国が結束して対応していくことで一致しました。また、両外相は、中国や北朝鮮を含む地域情勢についても意見交換を行い、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応などについて、引き続き連携していくことで一致しました。

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