外務省・新着情報

令和5年5月16日
会談前に、マナロ・フィリピン外相と記念撮影を行う林外務大臣
日・フィリピン外相会談が行われている様子

 5月16日、午後1時10分から約35分間、林芳正外務大臣は、訪日中のエンリケ・マナロ・フィリピン共和国外務大臣(Hon. Enrique A. Manalo,Secretary for Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、2月に続く訪日を歓迎するとともに、南シナ海における法の支配を訴えたことで知られるデル・ロサリオ元外務大臣の逝去に際し、弔意を表明しました。これに対し、マナロ大臣から謝意が示されるとともに、先般のミンドロ島沖における油流出被害に対する日本の迅速な協力に対しても謝意が表明されました。
  2. 林大臣から、G7長野県軽井沢外相会合の成果やG7広島サミットに向けた考えにつき説明したほか、「自由で開かれたインド太平洋」の新たなプランについて説明を行いました。これに対し、マナロ大臣から、G7議長国の日本が、インド太平洋の視点や、G7以外の国々の関心を踏まえて準備を進めていることに対し謝意が表明されました。その上で、両大臣は、地域・国際社会の共通の関心事項について意見交換を行い、東シナ海・南シナ海情勢、経済的威圧、ウクライナ情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の諸課題について、緊密に連携していくことを確認しました。
  3. また、両大臣は、本年2月のフェルディナンド・マルコス大統領訪日の成功を歓迎しつつ、「日・フィリピン共同声明」に沿って、二国間、日米比三カ国間及び多国間による協力を着実に実施していくことで一致しました。中でも、安全保障協力について、両大臣は、防衛装備移転が着実に進展していることを歓迎しました。また、経済面の協力については、林大臣から、日本はフィリピンの上位中所得国入りを力強く支えていく意図を改めて強調しました。これに対し、マナロ大臣から、日本によるフィリピンの経済発展に向けた支援に対する深甚なる謝意が示され、両大臣は今後も協力していくことで一致しました。

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