外務省・新着情報

令和5年5月18日
正面を向き、笑顔で握手を交わす、両首脳の様子 日伊首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、両首脳の様子 日伊首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 5月18日午後4時15分から約60分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ジョルジャ・メローニ・イタリア共和国首相(H.E. Ms. Giorgia Meloni, President of the Council of Ministers of the Italian Republic)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 岸田総理大臣から、メローニ首相を自身の地元広島でお迎えできることをうれしく思う旨述べた上で、エミリア・ロマーニャ州の大雨で尊い命が失われる等、甚大な被害が出ていることについてお見舞いの言葉を述べました。
 両首脳は、戦略的パートナーとして両国が具体的協力を進めていくことを確認するとともに、日伊映画共同製作協定の交渉が妥結したことを歓迎しました。

2 G7広島サミット

 岸田総理大臣から、G7広島サミットでは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を力強く打ち出したいと述べ、議長としての考え方を説明し、メローニ首相から全面的に協力していきたい旨述べ、両首脳は、G7広島サミットの成功に向けて、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

3 二国間関係

 岸田総理大臣から、安全保障・防衛分野における協力の進展を歓迎する旨述べ、両首脳は、外務防衛当局間協議等を通じ、具体的協力について議論を深化させることで一致しました。また、両首脳は、両国間の人的・経済交流を一層促進する上で重要な両国間の社会保障協定が発効する目途が立ったことを歓迎しました。さらに、岸田総理大臣から、EUによる日本産食品輸入規制措置の早期撤廃に向けたイタリアの協力を改めて求めました。

4 国際情勢

 両首脳は、東アジア情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や核・ミサイル問題、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
 また、両首脳は、経済安全保障の課題への対応や、不透明・不公正な開発金融について意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。
 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略への対応に関して、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことを確認し、G7広島サミットにおいて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのG7の決意を力強く世界に発信するとともに、ウクライナとの揺るぎない連帯を示していくことで一致しました。


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