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令和5年5月18日
正面を向き、笑顔で握手を交わす、両首脳の様子 日英首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、両首脳の様子 日英首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 5月18日午後7時55分から約95分間、岸田文雄内閣総理大臣は、リシ・スナク英国首相(The Rt Hon Rishi Sunak MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と首脳ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
 また、今次首脳ワーキング・ディナーに際し、両首脳は、「強化された日英のグローバルな戦略的パートナーシップに関する広島アコード」(以下「日英広島アコード」という。)を発出しました。

1 冒頭発言

 冒頭、岸田総理大臣から、チャールズ3世国王陛下の戴冠式への心からの祝意を述べるとともに、G7広島サミットの開催に当たって、スナク首相を広島にお迎えできることをうれしく思う旨述べました。これに対し、スナク首相から、岸田総理大臣の特別なおもてなしに感謝する旨述べ、両首脳は、日英広島アコードに基づき、安全保障、経済、グローバル課題を含め、幅広い分野で日英関係を深化させていくことで一致しました。

2 G7広島サミット

 岸田総理大臣から、G7広島サミットでは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を力強く打ち出したいと述べ、議長としての考え方を説明し、両首脳は、G7広島サミットの成功に向けて引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

3 二国間関係

 岸田総理大臣から、日英広島アコードにより、日英関係の新たな章を始められることをうれしく思う旨述べ、両首脳は、欧州・アジアにおける互いに最も緊密な安全保障上のパートナーとして、安全保障・防衛協力に一層取り組んでいくことを確認しました。
 また、両首脳は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)について、英国の加入交渉が3月に実質的に妥結したことを歓迎し、加入プロセスを引き続き推進することを確認するとともに、戦略的な観点を踏まえて率直な議論を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
 両首脳は、サイバー、科学技術・イノベーション、半導体及び再生可能エネルギーに関する協力の進展を歓迎し、デジタル、ヘルスサイエンス、原子力を含む幅広い分野において協力を進めていくことで一致するとともに、経済的威圧を含む経済安全保障上の課題について協力を深めることで一致しました。

4 国際情勢

 両首脳は、東アジア情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。また、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促しました。
 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略への対応に関して、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことを確認し、G7広島サミットにおいて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのG7の決意を力強く世界に発信するとともに、ウクライナとの揺るぎない連帯を示していくことで一致しました。
 両首脳は、グローバル・サウスへの関与や支援の重要性について、率直に意見交換を行いました。

(参考)別添


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