外務省・新着情報

令和5年5月19日
正面を向き、握手を交わす、両首脳の様子 日仏首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、両首脳の様子 日仏首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 5月19日午前9時25分から約35分間、岸田文雄内閣総理大臣は、エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領(H.E. Mr. Emmanuel Macron, President of the French Republic)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 冒頭、岸田総理大臣から、マクロン大統領の広島訪問を歓迎する旨述べました。また、両首脳は、安全保障・経済分野を含め、幅広い分野で両国の連携を一層深化させることで一致しました。

2 G7広島サミット

 岸田総理大臣から、G7広島サミットでは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を力強く打ち出したいと述べ、議長としての考え方を説明し、両首脳は、G7広島サミットの成功に向けて緊密に連携していくことを確認しました。

3 二国間関係

 両首脳は、今月の日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を踏まえ、サイバーや宇宙等の分野での連携、共同訓練実施等の具体的協力を進展させることで一致しました。また、経済分野では5年間で100人の日本の起業家をフランスに派遣することを含むスタートアップ分野での協力や、民生原子力に関する協力を進展させることで一致しました。

4 地域情勢及び国際場裡での協力

 両首脳は、東アジア情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略への対応に関して、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことを確認し、G7広島サミットにおいて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのG7の決意を力強く世界に発信するとともに、ウクライナとの揺るぎない連帯を示していくことで一致しました。
 両首脳は、アフリカ情勢についても意見交換を行い、岸田総理大臣から、先般のスーダンからの邦人等の退避に係る仏側からの支援と協力について、改めて謝意を伝達しました。


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