外務省・新着情報

令和5年5月19日
会談前に、ブリンケン国務長官と記念撮影を行う林外務大臣
日米外相会談が行われている様子

 5月19日午後5時45分から約45分間、林芳正外務大臣は、訪日中のアントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken, Secretary of State of the United States of America)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、ブリンケン長官を広島に迎え嬉しく思う旨述べ、両外相は、インド太平洋地域の平和と安定の礎である日米同盟を中核とする日米関係はかつてなく強固であり、引き続き日米で様々な分野で連携していくことを確認しました。
  2. 両外相は、日米安全保障協力について意見交換を行い、日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化に向けた協力を着実に実施していくことで一致しました。
  3. 両外相は、地域情勢について意見交換を行いました。
  • (1)両外相は、中国をめぐる諸課題への対応に当たり、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。また、両外相は、中国と共通の課題については協力していくことの重要性を確認しました。
  • (2)両外相は、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、引き続き日米、日韓、日米韓で緊密に連携していくことで一致しました。また、林大臣から、拉致問題の即時解決に向けた米国の引き続きの理解と協力を求め、ブリンケン長官から、改めて全面的な支持を得ました。
  • (3)両外相は、ロシアによるウクライナ侵略について、引き続きG7を始めとする同志国と緊密に連携しながら、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことで一致しました。
  1. 両外相は、今後、経済版「2+2」において、経済安全保障の協力を具体化させることで一致しました。また、両外相は、IPEFについて意見交換を行うとともに、林大臣から、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)についての我が国の考えと取組を伝えました。
  2. 両外相は、宇宙分野での日米協力を一層推進していくことで一致しました。
  3. 両外相は、G7広島サミットのモメンタムを活かし、米国が本年議長国を務めるAPECを見据え、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。

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