外務省・新着情報

令和5年5月20日
正面を向き、握手を交わす、両首脳の様子 日・ブラジル首脳会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、両首脳の様子 日・ブラジル首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 5月20日、午前8時50分から約1時間、岸田文雄内閣総理大臣は、G7広島サミットのアウトリーチ会合参加のため訪日中のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ・ブラジル連邦共和国大統領(H.E. Mr. Luiz Inacio Lula da Silva, President of the Federative Republic of Brazil)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両首脳は、世界が複合的危機に直面する中、気候、食料、開発や平和と安定といった国際社会が直面する諸課題に幅広いパートナーが協力して対応することが重要であること、また、来年ブラジルが議長国を務めるG20サミットに向けても連携していくことで一致しました。
  2. 両首脳は、経済分野における両国の協力のポテンシャルは高く、官民で貿易・投資関係を更に高い次元に持っていくことで一致しました。岸田総理大臣は、日本企業が注目するブラジルの税制改革の進展に期待を示しました。
  3. 岸田総理大臣から、ブラジルの一般旅券所持者に対する短期滞在査証免除措置の導入に向けた手続を日本政府として開始する旨述べました。
  4. 岸田総理大臣から、日本としてブラジルの保健医療セクター等を積極的に支援するため、300億円の円借款が近く実現する予定である旨伝えました。
  5. 両首脳は、環境保護・気候変動対策においても緊密に連携していくことで一致しました。また、岸田総理大臣は、ブラジルによる、2025年の国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)の開催国への立候補を歓迎する旨述べました。
  6. 両首脳は、ウクライナ情勢、東アジア情勢等について意見交換を行いました。また、両首脳は、両国が共に国連安保理非常任理事国を務める本年、連携して安保理改革を主導していくことで一致しました。
  7. 両首脳は、自由、民主主義といった基本的価値の重要性を再確認しつつ、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向け協力していくことで一致しました。

発信元サイトへ