外務省・新着情報

令和5年5月20日
外相会談を前に、パク・チン韓国外交部長官と握手する林外務大臣
日韓外相会談が行われている様子

 5月20日午後2時20分から約50分間、林芳正外務大臣は、訪日中の朴振(パク・チン)韓国外交部長官と日韓外相会談を行いました。

  1. 両外相は、両首脳の「シャトル外交」が本格化し、日韓関係の改善が軌道に乗ったことを歓迎しました。また、先般の日韓安保対話を始め、3月の首脳会談がスピード感をもってフォローアップされていることや、経済界の交流が力強く復活していることを歓迎しました。その上で、両外相は、日韓の協力を更に堅固で幅広いものにしていくため、外相間を始めとする外交当局間で今後も連携していくことで一致しました。
  2. 両外相は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境にあるインド太平洋の地域情勢について意見交換を行いました。両外相は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、日韓両国による具体的な連携・協力の可能性を探っていくことで一致しました。両外相は、北朝鮮情勢についても意見を交わし、引き続き、日韓、日米韓で緊密に対応していくことで一致しました。また、林大臣は、拉致問題について朴長官から積極的な支持を得ていることに謝意を表明しました。さらに、両外相は、日米同盟、韓米同盟、そして日韓・日韓米の安保協力により、抑止力と対処力を高めていくことで一致しました。
  3. 両外相は、核軍縮・不拡散を巡る状況は一層厳しいものとなっているとの認識の下、現実の安全保障上の課題に対処しつつ、NPT体制の維持・強化を図ることの重要性を確認しました。また、林大臣から、昨年の韓国による日本の核兵器廃絶決議支持に対して謝意を表明しました。朴長官から、岸田総理が提唱した「ヒロシマ・アクション・プラン」等を含む核軍縮・不拡散分野における日本の高い貢献を評価しました。ロシア・ウクライナ情勢について、両外相は、対露制裁とウクライナ支援を継続し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのメッセージを力強く発出していくことの重要性で一致しました。

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