外務省・新着情報

令和5年5月21日
正面を向き、握手を交わす、岸田総理とグテーレス事務総長の様子 国際連合事務総長との会談(写真提供:内閣広報室)
テーブルにつき、会談を行う、岸田総理とグテーレス事務総長の様子 国際連合事務総長との会談(写真提供:内閣広報室)

 5月21日、午後4時22分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、G7広島サミットに出席するため訪日中のアントニオ・グテーレス国連事務総長(H.E Mr. António Manuel de Oliveira GUTERRES, Secretary-General of the United Nations)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 G7広島サミット

 岸田総理大臣からは、グテーレス事務総長の広島訪問を歓迎するとともに、G7広島サミットのアウトリーチ会合では、グテーレス事務総長の参加も得て、途上国を含む国際社会全体が直面する様々な課題について有意義な意見交換ができた旨述べました。

2 核軍縮

 岸田総理大臣から、核軍縮に関し、NPTの維持・強化の重要性を強調しました。また、ユース非核リーダー基金プログラムの募集が開始されたことは喜ばしいとしつつ、将来を担うリーダーたる若者による被爆地訪問、ネットワークの形成等を通じ、被爆の実相への理解を深め、「核兵器のない世界」の実現に繋げたい旨述べました。これに対し、グテーレス事務総長は、ユース非核リーダー基金プログラムの募集開始や、日本のこれまでの貢献を評価し、核軍縮分野で一層緊密に連携していきたい旨述べました。

3 安保理改革を含む国連の機能強化

 両者は、国連の改革と機能強化の重要性についても認識を共有しました。岸田総理大臣から、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を指摘し、安保理改革を含む国連の機能強化に向け連携していきたい旨述べ、グテーレス事務総長から、日本と緊密に連携していきたい旨述べました。

4 地球規模課題

 両者は、地球規模課題に関する協力について議論しました。岸田総理大臣は人間の安全保障の主流化に向けた事務総長のリーダーシップに期待を表明しました。両者は、SDGサミット等の機会も活用し、連携して取り組んでいくことで一致しました。


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