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令和5年6月1日
正面を向き、笑顔で握手を交わす、岸田総理とオースティン米国防長官の様子 表敬を受ける岸田総理(写真提供:内閣広報室)
着席し、意見交換を行う、岸田総理とオースティン米国防長官の様子 表敬を受ける岸田総理(写真提供:内閣広報室)

 6月1日、午後1時10分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のロイド・オースティン米国防長官(The Honorable Lloyd Austin III, United States Secretary of Defense)による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、オースティン国防長官の訪日を歓迎するとともに、昨日実施された「軍事偵察衛星」と称する弾道ミサイル技術を使用した発射の強行を含む北朝鮮による核・ミサイル開発をはじめ、安全保障環境が一層厳しさを増している、我が国自身の防衛力の抜本的強化を含め、同盟の抑止力・対処力の一層の強化を通じ、地域の平和と安定の確保に向け、日米で共に取り組んでいきたい旨述べました。
  2. また、オースティン国防長官から、日米安保条約の下での日本の防衛に対する米国のコミットメントを改めて確認する、日米同盟の重要性はかつてないほど高まっており、自由で開かれたインド太平洋を実現するため、日米両国のこれまでになく整合した戦略の下、連携を強化していきたい旨発言がありました。
  3. 双方は、北朝鮮による核・ミサイル活動の活発化、ロシアによるウクライナ侵略、中国の力による一方的な現状変更の試み、日本周辺での中露の軍事的な連携強化を始めとする、一層厳しさを増す地域の安全保障環境を念頭に意見交換を行いました。また、双方は、同盟の抑止力・対処力強化に向けた日米間の安全保障・防衛協力について意見交換を行い、反撃能力の保有・運用に向けた協力、同盟調整の円滑化、更には米国の拡大抑止に関する議論の一層の強化に向けた協力などを継続していくことで一致しました。

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