外務省・新着情報

令和5年6月2日

 6月2日(現地時間1日)、コートジボワール共和国のアビジャンにおいて、一方井克哉駐コートジボワール共和国日本国特命全権大使とカンディア・カミソコ・カマラ・コートジボワール共和国国務大臣兼外務・アフリカ統合・在外自国民大臣(H.E. Ms. Kandia KAMISSOKO CAMARA,Minister of State, Minister of Foreign Affairs, African Integration and Diaspora, Republic of Côte d’Ivoire)との間で、供与限度額を7.53億円とする無償資金協力「稲作分野における機械化サービス向上計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. コートジボワールは、GDPの21%を農林水産業が占め、労働人口の40%が同分野に従事していますが、米の生産量は国内需要を満たしておらず、年間185万トンを輸入に依存しています。また、稲作の現場では、換金作物(コーヒー、カカオ等)と比較し、機械化投資が遅れており、耕作面積の拡大や効率的な収穫作業が進んでおらず、米の生産増の阻害要因となっています。加えて、機械不足により、適時の圃場耕起や作付けが実施できず、収穫・出荷作業が非効率となり、籾の品質低下や収穫後ロスの要因にもなっています。
  2. この協力は、主要稲作地域であるベリエ州、ベケ州及びヤムスクロ特別行政区を中心とした米生産地域において、米の耕作・収穫のための農機等を整備することにより、農家の機械化サービスへのアクセス向上を図り、もって米の生産性及び品質向上を通じた、コートジボワールの持続的な経済成長の推進に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、コメ増産イニシアティブ(CARD)による2030年までのコメ生産量倍増を支援する旨表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)コートジボワール共和国基礎データ

 コートジボワール共和国の面積は約32.2万平方キロメートル(日本の約0.9倍)、人口は2,747万人(2021年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は2,420米ドル(2021年、世界銀行)。


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