外務省・新着情報

北朝鮮による弾道ミサイルを使用した「衛星」の発射

【NHK 岩澤記者】北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げについて伺います。北朝鮮は、おととい、軍事偵察衛星を搭載したロケットを打ち上げたと発表していますが、これを受けて、国連安保理の場で、緊急会合の開催要請を含め、どのように対応するお考えでしょうか。
 また、北朝鮮は、可及的速やかに2回目の打ち上げを行うとしていますが、次の打ち上げの時期について、どのように分析していますか。

【林外務大臣】31日の、北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射を含めて、これまでの一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと考えております。
 このような発射は、「衛星」と称したとしても、北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した、いかなる発射も禁止している、関連する国連安保理決議に違反するものであります。
 詳細は差し替えたいと思いますが、今後、北朝鮮が、「衛星」と称するものの発射を含め、更なる挑発行為に出る可能性があるものと考えております。
 また、御指摘の発射を受けて、安保理の緊急会合の開催、これを日米韓等で要請をいたしました。速やかな開催に向けて、現在日程調整をしているところでございます。
 我が国としては、引き続き、米国、韓国等と緊密に連携しつつ、北朝鮮に対して、関連する国連安保理決議の遵守を求めていくとともに、このような立場を安保理の場でも、各国に呼びかけてまいりたいと考えております。

北朝鮮による拉致問題(日朝ハイレベル協議)

【朝日新聞 上地記者】北朝鮮との首脳会談について伺います。総理は、5月27日の、拉致被害者の国民集会で、北朝鮮との首脳会談の実現に向けて、首相直轄のハイレベル協議を進める意向を示しました。このハイレベル協議が示す、政府内の具体的な担当者などは、どのようになっていらっしゃいますでしょうか。また、北朝鮮は、拉致問題は解決済みとの考えを改めて示しながら、会えない理由はないとも表明しています。大臣は、この発言の意図を、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

【林外務大臣】北朝鮮への働きかけに関する具体的な内容等は、今後の交渉に影響を及ぼすおそれがあるために、明らかにすることは差し控えさせていただきます。
 また、御指摘の談話についての報道は承知しております。従来から申し上げておるとおり、北朝鮮の意図、また、我が方の受け止め等について、お答えすることは差し控えたいと思いますが、いずれにしても、我が国の北朝鮮への対応に関しては、27日に開催された国民大集会で、総理が述べられたとおりでございます。
 すなわち、日朝平壌宣言に基づいて、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指すわけですが、とりわけ、拉致被害者御家族も御高齢となる中で、時間的制約のある拉致問題、これは、ひとときもゆるがせにできない人権問題であります。引き続き、全ての拉致被害者の一日も早いご帰国、これを実現すべく、全力で課題に取り組んでまいりたいと考えております。

米国の「宇宙外交の戦略的枠組」発表

【共同通信 桂田記者】米国の宇宙外交戦略についてお伺いします。米国務省は30日、宇宙分野での外交戦略をまとめた初の宇宙外交戦略を公表しました。日本も参加するアルテミス合意を中心に、多国間との協力を強調し、中国とロシアを宇宙での安全保障を脅かす競争相手と位置付けています。この戦略への評価と、今後の宇宙分野における日米協力をどのように進めるか、改めてお聞かせください。
 はい。

【林外務大臣】米国時間の5月30日ですが、米国務省は、宇宙分野での外交方針をまとめた「宇宙外交の戦略的枠組」と題する文書を発表をしたと承知しております。
 同文書では、同盟国や国際パートナーと共に、ルールに基づく国際秩序を維持すること、宇宙の持続可能な利用や商業利用を推進すること等が明記をされております。これらは、日米政府間で、宇宙政策について幅広く議論する「宇宙に関する包括的日米対話」等におきまして、累次にわたり、米側から説明を受けてきた点でございまして、今回の発表を高く評価いたします。
 日米間では、今年の1月ですが、私(林大臣)とブリンケン国務長官との間で「日米宇宙協力に関する枠組協定」に署名をいたしましたが、本協定等を通じて、米国との宇宙協力が一層進展することを期待しておるところでございます。また、宇宙に関する国際的なルール作りにおいても、国連等の場で米国と引き続き緊密に連携してまいりたいと考えております。

衆議院議員選挙山口選挙区の候補者調整

【読売新聞 依田記者】政務の関係でお伺いします。6月4日に、自民党の山口県連大会が開かれる予定ですけれども、今後衆院選挙に向けて候補者調整が本格化すると思われます。大臣も当事者の1人でありますけれども、受けとめをお願いいたします。

【林外務大臣】今後の候補者調整につきましては、山口県連等を中心にして、いろいろな議論がなされていると承知しておりまして、しっかりそれを見守りながら、対応してまいりたいと考えております。

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