農林水産省・新着情報
野村農林水産大臣記者会見概要
日時 | 令和5年6月9日(金曜日)9時00分~9時05分 於: 本省講堂 |
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主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
私の方から1点、ご報告がございます。令和3年度の食品ロス量についてです。令和3年度の食品ロス量は523万トンであり、このうち、食品産業からの発生量は279万トンでした。初めて新型コロナの影響が出た令和2年度と比べて、4万トンの増加となりましたが、新型コロナ発生前の令和元年度と比べると、30万トン低い水準となっています。前年度に比べて増加している理由としては、度重なる行動制限に伴う需要予測のブレなどがあると考えております。一方で、特に外食市場において、新型コロナの影響による市場の縮小が続いていること等により、食品ロス量についても、新型コロナ以前と比較して、低い水準が続いている状況にあると考えております。農林水産省としては、引き続き、食品ロス削減に向けた様々な取組、一番大きな取組は商慣習ルール(の見直し)で、一番効き目があるような感じですが、また、フードバンクへの提供の増加、このような取組を推進していくことで、2030年度の半減目標の達成を目指したいと考えております。詳細については後ほどプレスリリースします。私からは以上です。
質疑応答
- 「骨太の方針」について
記者
経済財政運営と改革の基本方針、「骨太の方針」について伺います。先日、政府が示した骨太の方針の原案では、食料安全保障をはじめ、食料・農業・農村基本法見直しの指針となる「(食料・農業・農村政策の)新たな展開方向」の内容が反映されました。これについての受け止めと、特に大臣が重視されるポイントについてお願いいたします。
大臣
「骨太の方針」につきましては、7日の経済財政諮問会議において、原案が示された段階ですが、現在、政府・与党での調整が進められていると承知しております。原案においては、「食料・農業・農村政策の新たな展開方向」をはじめ、先日の閣僚会議で決定された「花粉症対策の全体像」や、「物流革新に向けた政策パッケージ」などに記載されている我が省の取り組んでいる政策は、おおむね盛り込まれていると考えていますが、政府部内でしっかりと最終調整を進めて、6月中旬の閣議決定に向けて現在取り組んでいるということでありまして、まだ、確定・決定ではありませんので、調整中ということでご理解をいただきたいと思います。
記者
今、花粉症や物流パッケージのお話をされていましたけれども、食料安全保障をはじめ、骨太の方針の中で一番注目されている部分をお聞かせいただけますでしょうか。
大臣
それはやはり、今回、食料・農業・農村基本法を見直すということで、(食料・農業・農村政策の)新たな展開方向を取りまとめたわけですから、これが盛り込まれて、いよいよ来年(提出)の法案の作成、法案の決定に向けて、具体的に取組が始まったと考えています。20年間変えてこなかった食料・農業・農村基本法を(見直し)、ここをターニングポイントとして日本の農業が変わる時だと、この法律、基本方向に基づいて変わる年になっていくということを(これまでも)申し上げてきましたので、そういう意味で、今年はターニングポイントになるのではないかと思います。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。
以上