外務省・新着情報

令和5年6月9日

 6月9日、午後3時20分頃から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)と首脳電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、カホフカ水力発電所のダム決壊の影響について、ウクライナ国民に対するお見舞いと連帯を改めて表明しました。続けて、ロシアの侵略により、ウクライナ各地において多くの市民が犠牲になり、また、発電所を含む民間施設に被害が生じていることは、断じて正当化できないものであり、強く非難する旨述べた上で、我が国として洪水の影響を受けた住民に対する500万ドル規模の緊急人道支援を国際機関を通じて早急に実施する予定である旨述べました。今回の支援を含めこれまでの全て支援に対し、ゼレンスキー大統領から心からの謝意を表明されました。
  2. また、岸田総理大臣から、ゼレンスキー大統領に対し、G7広島サミットに対面で参加頂いたことに改めて感謝を述べ、世界のどこであっても、力による一方的な現状変更の試みは許されず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化する重要性を確認することができた旨述べました。
  3. ゼレンスキー大統領から、G7広島サミットでの対面参加が実現したことに関し、改めて謝意が示されるとともに、ゼレンスキー大統領自身がヘルソン州を訪れて確認した結果も踏まえたカホフカ水力発電所のダム決壊の影響及びキーウを含め連日ロシアからミサイルやドローンで激しい攻撃が続いているといった戦況等に関する説明が行われました。岸田総理からは、G7広島サミット及び本日の会談の結果を踏まえ、G7議長国としてリーダーシップを発揮しながら、ウクライナとしっかり連携していきたい旨述べました。

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