経産省・新着情報

2023年6月12日

経済産業省は、6月8日(木曜日)、バイオ分野の世界最大級のビジネスマッチングイベント「BIO International Convention 2023」に合わせて、バイオ分野における日本の取組をPRするため、「Japan Innovation Night」を開催しました。

1.概要

2023年6月5日(月曜日)から8日(木曜日)(現地時間)にボストンで開催されたバイオ分野の世界最大級のビジネスマッチングイベント「BIO International Convention 2023」に合わせて、経済産業省、JETRO、及びCICと共催で、バイオ分野における日本政府やスタートアップをはじめとする産業界の取組をPRするイベント「Japan Innovation Night」を開催しました。

経済産業省では、ワクチン開発・生産体制強化戦略(令和3年6月1日閣議決定)に基づき、新薬創出の鍵を握る創薬スタートアップの支援を行うため、総額3500億円の基金を活用し、「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」を立ち上げました。

本イベントでは、経済産業省や経団連、自治体による講演を行うとともに、日本のスタートアップによるプレゼンテーションを行い、当該事業で支援しているスタートアップも登壇しました。

今後、予算の活用のみならずこうした活動も通じて、国内外企業間の協業を促進し、海外のエコシステムとの連携を強化することで、日本の創薬スタートアップに投資や人材が集まるエコシステムの構築、さらには創薬力の抜本的強化に向けて取り組みます。

本イベントの冒頭では、ビデオメッセージとして、岸田総理から「今こそ、日本の創薬スタートアップに投資する時だ」という力強いメッセージがありました。

次第

名称:Japan Innovation Night
日時:6月8日(木曜日)16時00分から20時00分(現地時間)
場所:Cambridge Innovation Center
内容:日本のバイオ関係団体による取組紹介、スタートアップによるピッチ 等
タイムスケジュール:(現地時間)
16:30 – 16:35 ビデオメッセージ(岸田総理)、開会挨拶(JETRO)
16:35 – 17:10 基調講演(経済産業省、バイオインダストリー協会)
17:10 – 17:15 経団連より講演
17:15 – 17:20 CICより講演
17:20 – 17:25 LINK-Jより講演
17:25 – 18:05 日本のスタートアップによるプレゼンテーション
18:05 – 18:30 自治体(東京都・神戸市・横浜市)によるプレゼンテーション

18:30 – 20:00 ネットワーキング

 

経済産業省による講演、スタートアップによるプレゼンテーションの様子

2.岸田総理ビデオメッセージ

日本の内閣総理大臣、岸田文雄です。「ジャパン・イノベーション・ナイト」に、ようこそお越しくださいました。

ロブスターの季節のボストンに伺えないのは、誠に残念ですが、本日お集まりの皆さんに、私が申し上げたいことは、ただ一つ。

「今こそ、日本の創薬スタートアップに投資する時だ」ということです。

日本では、世界に類のないスピードで、高齢化が進んでいます。

様々な疾患や身体機能の衰え、介護の課題。高齢化がもたらす社会課題が、次々と現実のものとなってきています。そんな日本に投資するのか?そう思う方もいるかもしれません。

しかし、だからこそ、大きな成長のチャンスがある。私は、そう考えます。

日本には「世界の未来」があるからです。世界全体が高齢化していく時代にあって、日本こそ、その先駆けだからです。皆さんが、未来の世界が求めるイノベーションを、誰よりも早く、生み出したいと思うなら、是非、日本に注目してください。

そして、そのイノベーションの担い手は、スタートアップです。核酸医薬、再生医療、遺伝子治療。バイオ技術によって、これまでにない医療・創薬が可能となる中で、革新的なイノベーションを牽引できるのは、これまでにない発想を持つ、スタートアップです。
私は、日本のスタートアップに、70億ドルを超える予算を投じることを決め、予算を成立させました。そして、その予算の、実に3割を占めるのが、創薬分野のスタートアップ支援です。

私が、どれだけ創薬分野のイノベーションに期待しているか、おわかりいただけると思います。

日本の景色はこの1年で一変しました。世界の創薬イノベーションをリードするボストンの皆さん。どうか日本に投資してください。
20億ドルを上回る予算で、皆さんの投資額の2倍のインセンティブが与えられる仕組みも用意されています。

詳しくは、この後、専門家から説明がありますが、「今こそ、日本の創薬スタートアップに投資する時」です。

今日ここから、どうか大きな一歩を踏み出してください。皆さんのご関心と来日を心よりお待ちしております。

(参考)経済産業省とJETROによる取組について
・経済産業省とJETROは、スタートアップを含む日本企業と外国企業との協業・M&Aを支援し、国際的なオープンイノベーションを創出するためのプラットフォームとして、J-Bridge(Japan Innovation Bridge)を2021年2月に立ち上げました。
・運営主体であるJETROは、J-Bridge会員向けに、米国、欧州、東南アジア、インド、イスラエル等における有望な海外スタートアップ等の情報提供に加え、個別の面談サポートから案件形成までハンズオンで支援しています。
・また、今年度からは、海外の主要なイノベーション・エコシステム拠点と国内のイノベーション・エコシステム拠点との交流を強化し、投資家等から日本企業への出資や国内外企業の協業・連携を促進するためのピッチイベントやセミナーを実施しています。
・J-Bridgeの詳細はこちら外部リンクをご覧ください。
(参考)第2回日米商務・産業パートナーシップ(JUCIP)閣僚会合
・本取組は、2023年5月26日(金曜日)に行われた、第2回JUCIP閣僚会合外部リンクにおいても取り上げられています。

担当

  • 商務・サービスグループ 生物化学産業課長 下田
    担当者:後藤、庄、安東、伊藤
    電話:03-3501-1511(内線 3741)
    メール:bzl-s-shosa-seibutsukagaku★meti.go.jp
    ※ [★]を[@]に置き換えてください。
  • 貿易経済協力局 投資促進課長 垣見
    担当者:栗原、中村、椎名
    電話:03-3501-1511(内線 3181)
    メール:bzl-invest-japan★meti.go.jp
    ※ [★]を[@]に置き換えてください。

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