外務省・新着情報

令和5年6月12日

 6月5日から9日にかけ、米国ニューヨークの国連本部において、通常兵器弾薬に関するオープン・エンド作業部会(Open-Ended Working Group on Conventional Ammunition)会合が開催されました。

  1. 今次会合において、国連加盟国間で包括的な議論が行われた結果、通常兵器弾薬の管理強化のために実施すべき取組を含む、新たな国際枠組みを立ち上げることで一致するとともに、本年に開催予定の第78回国連総会において同国際枠組みを立ち上げる文書の採択を勧告する報告書が採択されました。我が国は、世界での通常兵器弾薬の管理向上に資する同国際枠組みを歓迎します。今後、国連総会における、上記文書の採択が期待されます。
  2. 我が国は、今次会合において、新たな国際枠組みの立ち上げに向け、同枠組みがあらゆる通常兵器弾薬を対象とすることの重要性に関する共同ステートメント並びに通常兵器弾薬の管理におけるジェンダーの主流化及び女性の参画の重要性を強調する共同ステートメントに参加するなど、積極的な貢献を行いました。
  3. 我が国として、今次会合の成果も踏まえつつ、国際社会における弾薬の管理の強化のため、関係国とも連携しつつ、引き続き積極的に貢献を行っていく考えです。
(参考1)通常兵器弾薬に関するオープン・エンド作業部会

 通常兵器弾薬の管理の強化のために実施すべき取組を含む新たな国際枠組みを立ち上げることを目的として、2021年の国連総会決議により設置。2022年5月以降、計4回の会合を開催。

(参考2)新たな国際枠組みの下での主な取組(今次会合で採択された報告書の付属文書に記載)
(注)新たな国際枠組みの名称は「全過程を通じた通常兵器弾薬の管理のための国際枠組み」(Global Framework for Through-life Conventional Ammunition Management

  1. 通常兵器弾薬の管理能力の構築のための国際協力
  2. 各国の国内備蓄の通常兵器弾薬の管理体制強化
  3. 通常兵器弾薬の流用リスク低減措置(通常兵器弾薬の移転に際してのリスク評価を含む)
  4. 通常兵器弾薬の適切なマーキング
  5. 当局間による国際的な情報共有

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